最近、お肌にシミが増えてきた…東洋医学的考察

 

コロナの影響を受けて、2020年7月より、「在宅型・口臭対策プログラム」の通販商材を運用する事になりました。遠方の方でも、業務用の専用の臭気袋を活用する事で、日常生活の中で、一番気になるニオイを採取して、通院患者さんと同じように、口臭測定ができるようになりました。

 

開封→測定→考察までの一連の工程を動画に収め、限定公開で患者さんに視聴URLをお届けしています。その際、最終チェックとして、自分で撮影した動画を見直すのですが、50歳代に比べて、明らかにシミが増えてきたように思います。

 

「あれ?オレ、こんなにシミの跡があったっけ?」

と言う思いに至り、今回、東洋医学的に見た、シミの解釈について考察しておきたいと思います。

 

まず、一般的には、西洋医学的には美容整形など皮膚科領域で、レーザーを使って表面的にシミを除去するのが標準治療です。

これに対して、東洋医学的は、体質を改善し、根本的な所からシミを目立たなくして、新しいシミが出来にくい体質改善を目標にしていきます。

 

その中で、シミが出てくる体質にも4つのタイプが考えられます。少しご紹介しておきましょう。

① 気虚・気弱タイプ:消化器の働きが衰え、皮膚を滋養する栄養分が足りない体質

【鑑別点】

・常に疲れやすく、めまい、立ちくらみが出て、朝も起きにくい。

・いつも頭がボーッとなって、意識が集中できない。健忘気味である。

・突然、汗をかいたり、寝汗をしたりする時もある。

・ストレスを受けて過労になると、シミが助長してくる。

・胃腸が弱く、たくさん食べられない。常に下痢、軟便傾向にある。

 

このタイプの方は、お疲れモードに傾いている状態です。蒸気機関車をイメージしてみましょう。燃料となる薪をくべても、窯の中が燃え盛る事は無く、冷え切っている事から、速度を上げて走る事が難しい体質です。平素から慢性疲労を抱え、何に対してもやる気が出ない傾向にあります。

胃腸の機能が衰えているので、せっかく食べた飲食物が、正しく栄養分に変換する事が出来ないので、皮膚の細胞のターンオーバーも悪くなり、外からの刺激(虫刺され、紫外線)に対して、容易にシミを作ってしまうのです。

皮膚の栄養分を回復させるために、食養生も重要です。

さつまいも、納豆、トマト、緑黄色野菜、豚肉、マグロなどの、「気」と「血」を補う食材を好んで食べます。特に重要なのは、出来るだけ朝食をシッカリとる事、そして、就寝前に小腹が空いたからといって、間食・夜食は控え、夕飯は早めに済ませ、胃の内容物を腸にまで送り届けてから就寝に入る事が理想です。

 

② 余剰・過剰タイプ:身体の中に余分なネバネバした「邪」をため込んで、上手く排出できない体質

【鑑別点】

・関節が重だるい、倦怠感に悩まされやすい。

・少しの体位の変化で、ふらつきを感じ、すぐに乗り物酔いしやすい。

・特に、梅雨時が苦手で、雨模様で体調が悪くなり、横になりたがる。

・肌の質が脂性で、ベタベタ感があり、シミの色が濃いものが多い。

・お腹の張った感じが続き、ガスも溜まり勝ちで、お腹の中がスッキリしない。

 

このタイプは、身体の中に、ネバネバ・ジトジトした老廃物を溜め込む体質です。例えば、お風呂のお湯が増えてしまった時をイメージしてみましょう。湯量が多いので巡りが悪くなります。すると、湯の中にネバネバした「湯垢」が淀んできます。このネバネバした不純物は、本来、ツルツル・スベスベした所に取り付いてきます。身体の中で、ツルツルしている部分は、関節、内耳のリンパ液、腸管壁、口内環境などです。この体質に傾くと、これらの部位に、一斉に渋りの変化が出てきます。湯量が多いので、むくみ・肥満にもなりやすい傾向にあります。特に、暴飲暴食は、ネバネバ物質を助長するので、普段の食事は、腹八分目を心がける事が肝要です。

食養生としては、身体の中に溜まったネバネバを排出するために、大根、もやし、ごぼう、梨、白菜などを好んで食べる事を目標にします。加えて、軽い運動は、新陳代謝を促し、身体の中に溜まった「邪」を排出するので、サウナ、ジョギング、ストレッチ、ヨガなども効果的です。

 

③ 沈滞・停滞タイプ:血液の状態や流れが悪く、体内の循環の疎通が滞りがちな体質。

【鑑別点】

・カッと怒りやすい、イライラ、クヨクヨ、過緊張と憂鬱感を感じる。

・へそ下左下腹部部に膨満感、圧痛を感じることが多い。

・ストレスやプレッシャーを感じやすい。

・爪、舌が紫色で、目の下にクマができやすく、虫刺され、少しの傷で跡が残りやすい。

・便秘と下痢を繰り返し、肛門に熱感を感じる事もある。

 

このタイプは、女性ホルモンが乱れてくる40歳以上の女性に出やすく、血流のうっ滞部に、シミ・ソバカスなどの色素沈着が出やすくなり、肌のきめも悪くなり、くすんだ色になりやすい。食養生では、血液をサラサラにしてくれる、玉ねぎ、チンゲンサイ、青魚などを積極的に摂取する。直ぐにカッとなりやすいので、アンガーマネジメントに気を付け、イライラしたら深呼吸をして、気持ちを整える事も必要。42度以上の入浴は避け、40度くらいの湯加減で、半身浴をすると良いです。ストレス発散のために、スポーツ、瞑想、趣味への挑戦なども効果的です。

 

④ 不調和・アンバランスタイプ:ホルモン分泌や自律神経の調節が乱れやすい体質。

【鑑別点】

・やる気がわかず、イキイキしていない。五感の感覚も鈍感になり、無表情になりがち。

・熟睡感が無い、何回も目が覚める、悪夢を見る、入眠する迄が長い、熟睡感が無い。

・健忘症になりやすい

・顔色が優れず、髪の質にツヤが無くパサついた感じになり、脱毛も進行する。

・コロコロ便になりやすい。

 

大きな手術を経験、出産経験、大出血をする大怪我、手術で輸血を経験した、40歳代の方に多く見られ。広義の意味で「自律神経失調症」に相当する。体温、血圧、発汗の調節が上手く行かないので、免疫力も低下しがちになる。直ぐに風邪をひいたり、病気になったりすると、長患いになってしまう事もある。自律神経の負担を軽くするために、規則正しい生活を心がける。

食養生は、元気をつける黒豆、山芋、ブロッコリーなどを摂取する。

 

最近の私の生活習慣を顧みると、ステイホームや仕事のストレスなどから、上記4種類の体質の内、アンバランスとドロドロ血タイプに傾いている事が分かります。

早くコロナがいなくなり、元の生活に戻れば、シミも消えてくれるようになるかもしれません。シミは、身体からの「健康チェックメール」なのだと思います。