猿島へ行ってきた。戦争と東洋医学

 

3月某日、所用で横須賀エリアに出没したついでに、「猿島」観光に出向きました。

猿島は、東京湾で唯一の自然島になります。この島は、江戸末期から第二次世界大戦終戦に至るまで、軍用施設として用いられました。島には、外敵を監視するための要塞・砲台・兵舎などの施設が保存されています。

 

 

また、宿泊施設が無く、閉園した後は島に人が残る事は出来ないので、豊かな自然も確保されました。

片道10分の観光船に乗って、実際に島に訪れると、レンガ作りのトンネルや、ジブリアニメの「天空の城ラピュタ」を思わせる施設もあり、異世界感を堪能できます。

 

所で、「猿島にサルはいるの?」という事ですが、

 

実際には生息していないそうです。その出自は、僧侶の日蓮が、嵐に合い漂着した島が、現在の猿島で、遭難しかかっていた時に一匹の白猿が現れ、日蓮上人を安全な場所に導いたおかげで、難を逃れたという伝承が残っており、そこが猿島の由来だそうです。

 

猿島はペリー来航の時も、その監視と防衛を担いました。

実は、戦乱の歴史と東洋医学の発展には、密接な関係があります。

 

【戦争と東洋医学】

東洋医学を専門にするものとしては、近代日本において、東洋医学よりも西洋医学にかじを切ったのか?については、昔から疑問でした。特に、明治政府は、漢方薬を推進させないで、欧米から入ってきたばっかりの西洋医学を選択したのです。

実は、ここに戦争の歴史が関与していたのではないか?と睨んでいます。

 

もし、戦乱の世になったら、どちらの医療が求められるか?と言う視点で考えてみましょう。

 

●東洋医学

東洋医学は、漢方処方と鍼灸治療が二枚看板です。その本質は、「個の医療」です。

一人の患者さんの身体の変調を、望聞問切の診査でくみ取り、体質(証)を見定め、その方に合った処方や配穴を決めていきます。一人の患者さんを治すための医療です。

 

もちろん、季節変動による影響を考慮した「六陰の邪」や、食養生など、環境因子・外的要因も健康に影響を与えますが、それは、あくまでも患者さん一人の影響を考慮したものに限られます。

 

「個」を診る医療が、東洋医学の神髄と思っています。

 

●西洋医学

これに対し、西洋医学は、個の健康を考えると同時に、国民全体の健康も視野に入れる傾向にあります。例えば、

「カルシウム不足を解消するために、牛乳を飲みましょう」とか、

「1日3食、バランスの良い食事をしっかり食べましょう」などです。

 

特に、国民全体に広がる感染症のパンデミックが起きた時には、その蔓延を防ぐために、

「国民全体の医療体制」が求められる傾向にあります。

これは、医療活動を、国家が取り組む仕事として、推進していく必要が出てくるのです。

特に、19世紀から始まったヨーロッパを中心とした医学は、国家事業としての医学が中心となり、医療と言うよりは、強大な国家を作るための「動機付け医療」が求められることとなりました。

国民が総出となって、「健康的な身体を作ろう」と言う意識を受け付けるためのプロパガンダに、医療が活用されてしまったのです。

 

これは、終局的には、その国の「兵力」を維持する事につながります。

健康な人が多い程、国力を維持する事に役立つのです。

 

同様に、明治時代になると日本においても、ヨーロッパの医療を模倣する形で、西洋医学が導入されて行きました。その背景には、医師を免許制度にして、

「国家の管理下に置く」事が最優先されました。

 

私だけが出来る名人芸としての東洋医学よりも、

みんなの健康を増進する西洋医学が、もてはやされたのです。

 

東洋医学には、「公衆衛生」と言う概念は、あまり存在しいていません。

その後、日本は、日清戦争や日露戦争に入り、切れ味良く治療するため、戦地での医療も求められるようになりました。

一人でも多くの兵隊を助け、健常な若者を戦場に送る事が優先される医療になってしまったのです。その為に、手術を中心とした「外科医療」が重用されました。

一人の患者を、穏やかにゆっくり治していく…と言う概念は、戦争とのマッチングが、著しく悪いのです。

 

東洋医学は、戦争の歴史の中で、翻弄されて行ったと言っても過言ではないでしょう。

 

そして、2023年、世界情勢は再び戦乱の世になろうとしています。

もし、どこかの国が、核の引き金を引いてしまったら、西洋医学も東洋医学も、全く役に立たない世界になってしまいます。

 

並行して、2023年は、AIチャットの躍進が飛躍的に進歩してきました。

映画「ターミネーター」の中にできた、世界を滅ぼすコンピューターネット社会として、「スカイネット」と同じような世界が構築されようとしています。

 

AIが導き出した答えは、少し背中が寒くなるような文章表現として感じられる時もあります。

「こんな戦争ばっかりしている人類は、根絶やしにした方が良い」と、AIが答えを出した時、全世界の党首は、どの様に対応するのでしょうか?

 

本当にSFの世界が、現実化されようとしているのだと思います。