耳に現れる身体の変調

東洋医学は、身体に現れる変調を事前に察知して、「未病」の状態の時に養生して、大病になる事を予防すると言う取り組みがあります。

 

そのシグナルサインの予兆は、拙書「病気の9割を寄せつけない たった一つの習慣」に記載しましたが、一部、泣く泣くカットしたチェック法があります。ここでは、その事について触れてみましょう。

 

身体の未病のサインは、舌、顏色、目、爪などの他に、実は、「耳」にも出てきます。耳の形をイメージしてみて下さい。身近にご家族や友人がいれば、耳をじっくり見てみましょう。

 

実は、耳の形そのものが、赤ちゃんが胎生期に、お母さんのお腹の中で丸まっている状態に似ています。下図に示すように、

 

左図の身体のパーツに相当する部分が、実際の耳の各所に当てはまります。

 

 

その中で、特に重要なのは、クモ状血管腫(漢方では、細絡と言います)が、耳の特定の場所に出てくるようでしたら、そこに該当する臓腑に、何らかの血流の滞りが生じていると解釈します。クモ状血管腫とは、よく、かかとやふくらはぎに出てくる、ミミズが這ったような、毛細血管の糸状の血管の集落を指します。

 

例えば、耳たぶにクモ状血管腫が出ていたら、頭部に該当するので、脳梗塞を疑いますし、耳の穴周囲に出ていたら、心臓の血管の詰まりを疑います。

 

一度、ジックリ耳の状態を調べてみるのも良いでしょう。