先月のブログで、週刊女性さんに、いつの間にか大病と舌診の相関に関する内容が掲載されました。それに引き続いて、今月はWEB上で「東洋経済オンライン」にも、関連記事が掲載されました。
参考URL:http://toyokeizai.net/articles/-/172197
特に、東洋医学の中で、「舌診」の考え方をベースに、その変化を、「不調舌」「危険舌」として掲載されました。歯科医師として、患者さんの口腔内を日々観察していますが、特に、舌には色々な情報が隠れています。ここで重要なのは、この舌に現れる色々な変化を、「西洋医学的に考える」と言う所です。
主に、舌には以下のような変化が出てきます。
■血流の状態がわかる
舌上には多くの毛細血管が集まっているため、全身の血流の変化が真っ先に現れる。また、身体の血管の中で、唯一直視できるのは舌下静脈だけです。実は、舌は表面性状だけを見るだけではなくて、舌の裏を見る事も大切なのですね。
■体液(水分量)の状態がわかる
口腔内は、唾液の分泌によって常に湿潤した粘膜組織。なかでも、舌上の組織は、体液の損耗でいち早く潤いや乾きの変化を受け部位です。
■自律神経の状態がわかる
過緊張やストレスで、舌の筋肉運動がうまく働かなくなり言葉がつまるなど、舌は自律神経の影響も大きく受けている。
毎朝の「アカンベー習慣」を励行し、「自分体質」を把握する事が、賢い養生法です。普段と異なり、アレッ?ちょっと普段と、形や色が違うな?と感じたら、それは、身体からの「いつの間にか大病」のメッセージかもしれませんよ。