漢方マメ知識:あの子ブスね…の語源について

ブスとは、特に顔立ちが不細工な人を意味する言葉の表現です。主に女性を対象に使用する事が多いです。実はブスは、生薬の附子が語源とされます。附子は、植物のトリカブトの塊根をとって、乾燥させた生薬です。

 

薬理効果は、強心剤・鎮痛剤として用いられています。少量であれば、身体を鼓舞して、冷えをさばきますが、過剰に摂取すると、神経毒により身体の神経が麻痺してしまいます。特に、顔面神経麻痺を誘発する事も多く、顔の半分が下に垂れ下がってしまい、覇気がなくなり、正気を伴わない鴈肪になる事から、附子→ぶし→ブスと、語源が変化してきました。

 

漢方薬の中にも、八味地黄丸、当帰芍薬散加附子、桂枝加朮附湯などに含まれていますが、ごく少量なので問題はないです。