第8回:日本口臭学会にて学会発表してきました


今年も日本口臭学会で、演者として学会発表してきました。今年は、岡山大学になります。なんでも、日本で2番目に敷地面積が広い国立大学だそうで、広大なキャンパスでした。

大会の立て看板の前で、記念撮影です。 

 

今年の演題のタイトルは、『消炎・清熱作用を有する漢方薬「銀翹散」を、煎じ抽出液の含嗽剤として用いた際の、口臭抑制作用について』です。

 

実は、発表当日は、充分早起きをして予行演習もして、準備万端だったのですが、私の出番を1時間勘違いして行動していたものですから、改めて、プログラムを見直してみて、それほど時間がない事を悟り、血相を変えて、開始20分前に、ようやく会場に到着しました。

 

息は上がっていたのですが、発表は滞りなくやり終える事が出来ました。やれやれです。

 会場では、色々な業者さんが出店しています。特に、私にとっては無くてはならない、口臭測定器のメーカー「FIS」の平野(左の方)さんとも記念撮影をしてきました。後ろに写っているのが、口臭測定器オーラルクロマⅡになります。この測定器が無いと、私の仕事は出来なくなってしまいます。アフターフォローもしっかりしているので、末永くお付き合いしたいメーカーさんです。  

所で、発表の内容ですが、現在、市場にある漢方薬は、エキス顆粒、錠剤、煎じ抽出液の3種類になります。

この、一番右の画像のように、生薬を煮出して出てきた煎じ液を、本来は内服薬として服用するのですが、せっかくの液状なので、これを、うがい薬として用いたら、歯肉、舌苔、歯周病に対して消炎・清熱効果が発揮されて、口臭抑制効果につながるのではないか?と言う着眼点で、臨床応用した所、口臭で悩む方に有効性が認められたので、学会発表してみました。以下、測定値が減少傾向を示した、その時のスライドを1枚だけお見せします。

発表後、複数の方から質問があり、口臭に対して、東洋医学的なアプローチにも興味がある方がいる事が解りました。

 

そして、来年は、長野の松本歯科大学で、第9回の学会がある予定です。実は、今から温めている企画が有って、「今度の中城は…こう来たか!」と言う内容で、アッと驚く演題になると思います。ヒントは、このブログにも登場して頂いた、ニオイ刑事とのコラボ企画です。