最近の私のこだわり…「バブル・ティー」について

普段、映画鑑賞などで外出する時に、販売している飲み物に、バブルティーなる物があるのですが、ご存知でしょうか?

 

バブルティーは、ミルクティーの中に大きめのタピオカがゴロゴロ入っていて、太めのストローで吸い取りながら飲みます。「あん蜜」や「ぜんざい」の中に入っている白玉が好みの私としては、この異国の地で発祥した、タピオカの魅力の虜になってしまいました。

(アップした画像は、参考資料です。特定の商材を示すものではありません)

所で、先々月のブログで、プラスチック製品の海洋汚染などをレポートしたのですが、ナント、アメリカのスタバやマクドナルドは、早速対応に乗り出し、2020年までに、プラスチック製のストローを全面禁止にする事を打ち出してきました。この辺の身のこなしが素早いのは、日本も見習わなければなりませんね。恐らく、すぐに追従するようになるでしょう。

 

さて、バブルティーに入っているタピオカですが、その後、色々なお店で飲み比べをするようになり、自分なりのこだわりが解ってきました。

 

私の場合は、某チェーン店のタピオカは、茹ですぎてしまって、全体がフンニャリしていて、歯ごたえが足りないので好みではないです。何回購入してみても、どこの支店で試してみても同じ感じなので、このお店の作り方レシピは、このスタイルなのでしょう。一方、

 

横浜のみなとみらいの商業施設の、ワールドポーターズの中に出店している、バブルティーのお店は、私の好みにピッタリでした。そのタピオカは、外側はしっとり柔らかく、中心の3分の一の部分が固く、歯で噛み潰すと、モチモチとふんにゃりが、両方味わう事が出来て、「歯ごたえ」のバランスが抜群なのです。

 

普段、患者さんには、「よく噛んで食べるように」と指導している歯科医師である私が、こんな事いうのは、全く気が引けるのですが、この程良い硬さのタピオカを、あまり噛み砕かずに、ゴロゴロした形を保ったまま、丸呑み感覚で飲用すると、何とも言えない…のど越しの良い感じが味わえるのです。

 

ところで、このタピオカの原材料は、「キャッサバ」という芋の根茎から精製したでんぷん質のことです。タピオカバブルティーは、台湾が発祥のようですが、元々の由来は、ブラジルの先住民のトゥピ語で、でんぷんの製造法を「tipióka」と呼んでいる事に由来がありそうです。

芋であるキャッサバは、熱い地方で広く原産し、ブラジルやナイジェリア、東南アジアなどの主食として用いられてきました。キャッサバの根茎には「シアン化合物」という有毒な成分が含有しているので、あく抜きをしないと食べられません。

 

このタピオカを食養生の観点から見ると、

芋から作られるでんぷん質のタピオカなので、主成分は、もちろん炭水化物です。

 

乾燥タピオカパールの成分(100グラムあたり)

エネルギー355kcalで、炭水化物87.8グラム、脂質0.2グラム

 

ごはん一膳は160グラムで約270kcalに相当します。この事から、ごはん一杯よりも、タピオカ100グラムの方が高カロリーとも考えられますが、乾燥状態の場合なので、タピオカバブルティーに含まれる、ゆでたタピオカパールになると、

 

ゆでたタピオカパールの成分(100グラムあたり):

エネルギー62kcal、水分84.6グラム、炭水化物15.4グラムにまで減少します。

 

たまに飲む位であれば、カロリーに関しては、それ程、気にしなくても良さそうです。その他、微量成分として、食物繊維、カリウムなども含んでいます。

食物繊維は、便通を促し、腸内腐敗臭も吸着するので、口臭にも有用です。

カリウムは、むくみを解消し、血圧の上昇も調整します。

そして、東洋医学でも一部生薬として用いられ、肺気を補う食性があります。

 

太いストローでゴクゴク飲用するバブルティーが最近のお気に入りです。