まずは、短い動画なので、こちらをご視聴下さいませ。
実は、収録では、「ストレートネック」に関する部分も録画していたのですが、尺の関係で、実際の放送では、バッサリとカットされていました。今回は、この放送では語られる事の無かった、「頭」と「首」が抱える、本質的な構造上の問題点をご紹介すると共に、何故「スマホ疲れ」が発生するのかについて解説してみましょう。
まず、脳・頚椎を矢状断にした、横から見たMRIのレントゲン画像をご覧ください。
● 左サイドに、目・鼻・口腔・歯・舌などの組織が見て取れます。
● 右サイドに、首・頚椎・脊髄神経などが確認できます。
● 真ん中、てっぺんに、頭蓋骨・脳が位置しています。
頭蓋骨をボールと見立てた場合、そのボールを支える「支柱」は、脊柱の一部である頚椎です。
これは、頭蓋骨の後方、大後頭孔と言う大きな穴に投錨し、5kgにも及ぶ頭の重さを支えています。これは、一般的なボーリングのボールの重さに相当します。
もう一度、断面を見てみて下さい、大後頭孔は、どこに位置しているでしょうか?
頭の後方部から、斜めに脳へ入り込んでいますね。
でも、この構造は、重心点と言う観点から見ると、やや不安定です。
本来であれば、コマのように重心点を中心とした、ど真ん中で支える方が、バランスが良いはずです。
つまり、5kgの重さの頭蓋骨を横から見た場合、正中より後方部から、一所懸命、頭の重さを支えているのです。最初からバランスが悪く、常に首の付け根に応力の集中を招きやすいので、頭頚部は、もともと肩凝りが出やすい構造なのですね。
これは例えば、野球のバットも、縦に真っすぐ持てば、それ程重さを感じませんが、
端の方をもって、真横に握れば、かなりの重さを感じる事と同じです。
その為に、人体は、どの様に対処しているかと言うと、首の骨を形成する7個の骨を使って、
目・鼻がある方側(自分にとって手前側)へ湾曲させる事(前弯)で、バランスを取っている訳です。
さらには、そのバランスを保持する為に、下図、左に有る様に、頚椎に続く胸の骨12個を後弯させ、
腰骨5個を再び前弯させる事で、それぞれの骨に「たわみ」を持たせ、クッションによる緩圧機構と、
バランスよく真っすぐに保つ機能を持たせる事で、人類は進化の過程で、直立歩行を確立させました。
さて、今度は、上図、右を見てみて下さい。もし仮に、頭がうなづくように前に傾くと、そのアンバランスを補正するように、胸椎が後弯から前弯に変形して、胸がせり出し、猫背を助長します。さらに、腰椎の前弯が後弯の方へシフトする事で、腰痛が出てくるようになります。
ここまで来ると、ある一つの生活動作が思い浮かぶのではないでしょうか?
そうです。長時間のデスクワークや、スマホ依存から引き起こされる「スマホ疲れ」です。
このやや下向き加減で、スマホやパソコンの画面を長時間注視する姿勢を保持した結果、脊柱のバランスは崩れ、特に首の骨が、斜め真っすぐな「ストレートネック」になってしまいます。こうなると、本来は、5kgの頭の重さが、先程のバットの例えと同じように重さが増し、首の骨では支えきれなくなります。
これが、私が提唱する「スマホ疲れ」です。
そして、この姿勢を保持したまま、「無動」「無言」「無表情」によるスマホ操作を継続した時に、スマホ口臭が出てくるのです。
現在、執筆中の本には、誰でも簡単にできる解決法を記述しています。これは、歯科医師と鍼灸師の資格を総動員して辿り着いた、マル秘メソッドです。もうすぐ皆様の元へお届けできるように、鋭意、制作中です。
もう暫くお待ちくださいませ。