山下公園の「バラ園」を見てきた

 

カミさんは、ゴールデンウイークに酒飲み女友達と、ヨーロッパ船旅の旅行に行ってきました。無事に帰ってきたので一安心です。

 

その中で、世界で3番目に古い、『マラ・ブラーチャ薬局』に立ち寄って、

Aqua Rosae(アクア・ロセー)をお土産に買ってきました。

これは、バラから抽出したエキスで、ローズウォーター“Aqua Rosae”です。

 

変にオイルっぽい、ドロッとした感じではなくて、化粧水の様な、

サラッとしたスッキリとした使い心地です。

私も手に取って、オヤジの頬にペタペタ塗布してみました。

とても豊潤で優雅なバラの香りがして、何だか少しだけセレブ気分が味わえました。

 

所で、このバラなのですが、実は、横浜市のシンボルフラワーです。

百貨店の「高島屋」の包装紙もバラのデザインです。

 

日本に帰って来てから、綺麗なバラを見に行こう…と言う事で、

横浜港に位置する山下公園にある「バラ園」を散策してきました。

 

園内には、ほんのりバラの良い香りが漂っているので、気分も癒されます。

 

所で、この綺麗なバラは、バラ科バラ属に分類される植物の総称です。園内のバラを見て解ったのですが、思いの外、種類は多岐にわたり、花の色や、形、大きさなど、様々なバラの種類が存在し、樹形も色々存在します。

 

古来より、芳香性のある種類は、ヒトに重用され、香料・嗜好品・化粧品のみならず、医薬品にまで応用されています。

 

森繁久彌さん作詞作曲の『知床旅情』の歌詞の中にも出てくる、「ハマナス」も実は、浜辺の砂地に自生する野生のバラの一種です。

 

その他、中国では「まい瑰花」(まいかいか)の名前で、お茶として引用される種類もあり、気血の流れを整える生薬として用いられています。特に、ストレス過敏による、突発的な腹痛や下痢、血の道症による生理痛などにも良く効きます。

この「まい瑰花」の実の部分は、ハーブとして用いる、ローズヒップティーの原料にもなっています。

 

また、「ノイバラ」は、古来より日本に自生する野生のバラの一種です。このノイバラは、万葉集に記載があり、日本人と深い関係があります。いつの時代も、バラには人を引き付ける魅力がある事が伺えます。

 

実は、ノイバラの実は、「営実」(えいじつ)という生薬です。

 

営実は中国の薬物書にも記載があり、便秘を改善する瀉下(しゃげ)作用があります。頑固な便秘の方には、比較的強力な通腸作用のある生薬です。

 

一方、中国原産の「ナニワイバラ」は、中国で金桜子(きんおうし)という生薬になります。この金桜子の薬効は、実は、営実とは真逆で、非常に有効な下痢止めです。

 

花の一つをとっても、下剤にも止瀉薬にもなる所が、生薬の面白い所ですね。