『対義語が存在しない…ビジネスの市場を考える』友人の國友さんと、パワーディナー

 

私が鍼灸の夜間専門学校に通学していた時に同級生で知り合った、國友さんと言う友人がいます。

 

卒業後も、1年間に数回、食事に出かけて、情報交換をする間柄です。今回は、私が贔屓にしているお寿司屋さんで、一席持ちました。

 

実は、私も39歳の時に一念発起して、「鍼灸の専門学校に通いたい!」と、カミさんに告白した時には、2歳の長女と、生まれたばかりの長男を抱えていて、家庭の中は、てんてこ舞いの状態でした。それでも、カミさんは、

 

「解ったわ…行ってらっしゃい」

 

と送り出してくれた女房です。今でも、全く頭が上がらない、かかあ天下な家族です。

 

実は、國友さんも、去年、介護、医療関連グループ会社 役員と言う座をかなぐり捨てて、

「自分のやりたい事は、このままでは出来ない!」と判断して、

 

安定した職を捨てて、会社を設立して自立しました。

その気持ち…よーく解ります。

 

自分の人生の生き方を決断する…と言う観点で考えれば、私の場合は、鍼灸の夜間に通う…と言う1回だけでしたが、國友さんは、理学療法士をやりながら、同じように鍼灸を志し、さらに、独立して起業をしたと言う事で、「2回」、大きな転機を迎えた事になります。

 

大丈夫、後で振り返った時に、「あの時、決断したからこそ、今の自分がある」と言う流れになるからね。

 

さて、ビジネス・ミーティングの中で、お互いの近況報告をした後で、新しく船出をした、國友さんのビジネスを、ブランディングして行く際に、どうしたら良いか?何かアドバイスをできる事は無いか?と、思案してみました。

 

國友さんは、リハビリテーションが専門で、理学療法士です。(そして、鍼灸師です)

 

今まで、数多くの臨床の現場を経験し、発症してしまった方々の、介護やリハビリを施術してきました。

 

その中で、私には、ずっと、一つの疑問に思う事がありました。

「リハビリテーション…の対義語(反対語)って、何なのだろう?」と言う質問を、國友さんに聞いてみました。

 

國友さん曰く…暫く熟考した後に、

 

「該当する言葉は、無いですね」と、受け答えしました。

 

私は、「これだ!」と思いました。

 

リハビリと言う仕事は、それに相当する反対の言葉が存在していないのです。

男・女、朝・夜、善・悪、右・左など、ワンペアの概念って沢山あります。

でも、リハビリには、対を成す考え方が存在しないのです。

 

と言う事は…ずっと、片側の「市場だけで」、商いをしているのです。

これは、陰陽太極図に示すように、少しもったいない事です。

探せば、知恵を絞りだせば、必ず存在するはずの…もう一つの市場が、「眠ったまま」なのです。

 

リハビリテーションに対する反対語をひねり出す事で…誰も踏み込んでいない、新しい分野を探し出す。

これは、死ぬほど重要な取り組みです。

 

そして、誰もがパッと、イメージできる解り易い言葉を、「言語化」して当てはめるのです。

 

その言葉が出来上がれば、後は、シメタ物です。なぜなら、その市場は、誰も参入していない「無風状態」なのですから。

リハビリテーションで、身に着けた能力と経験を、反対語の市場で実践するのです。

 

自分のビジネスの反対語を考える…利点は3つあります。

① そもそも、そこに市場があると気付いていないので、「独占」できる。

② 当面の「広告費」が安く抑えられので、費用対広告のバランスが良い。

③ 新聞・雑誌・テレビメディアに取り上げられやすい

 

リハビリテーションは、常に、病気が発症してから施術が始まります。

でも、これを、もう一歩進めて、「病気は起きる前のリハビリも、あるんじゃないの?」が、抜け落ちているかも?

そこに、反対語が隠れていそうです。

 

なぜ、こうした指南が出来るかと言うと、実は、私が専門に扱う

 

「口臭」にも、反対語が存在しません。

 

私が、口臭のビジネスを15年前に、歯科医師として考えた時に、口臭の反対語を全くイメージ出来ませんでした。

その中から、ようやく分かってきたのは、口臭で悩んでいる方の…本当の悩みは、口臭が気になっている事では無かったのです。

本当の悩みは、「就活」や「婚活」が上手く出来ないで、本来の自分のキャラクターが、外に出せないで苦しんでいる事に気付きました。

 

口臭治療の本当の改善は、ニオイの発生を抑えるだけではなく、その先に有る、ハッピーは「新生活」まで演出しないと、本当の改善には至りません。

 

そして、その部分を解決する為に、

除菌療法・体質改善向けの漢方処方、呼気採取バッグによる日常生活で発生している口臭の測定、そして、最終的には、ニオイ刑事と協力して、口臭のセカンドオピニオンは、生まれました。

 

反対語の存在しないビジネスは、大きなチャンスを秘めています。

その為には、「患者さんが何を望んでいるのか?」を、トコトン考えて、それを解決する為のコンテンツを、ひとつ、ひとつ用意する必要があります。

 

是非、國友さんも、秘めたるビッグキーワードを見つけ出してもらいたいです。

(実は、打ち合わせの中で、既にその活動は始まっているのですが…まだ、秘密です)