女性セブンから取材を受けました。

 

以前、グリコの取材で、「Bifixマガジン」の取材を受けたライターのJさんが、女性セブン編集部に転職し、雑誌の記事を企画するにあたり、過去に取材経験のある私に、再度のお声がけが有り、再び取材を受ける事になりました。今回は、前日に転倒して足を怪我したTさんも同席して下さいました。

 

今回の記事のメインテーマは、

「実は、こんな食材が口臭の発生と関連している」

でした。

 

口臭の発生には、口臭発生菌の「エサ」として、飲食物の摂取が、一番最初に関係してきます。

そして、口臭発生菌は、食材の中に含まれている、「含硫アミノ酸」が大好きなのです。

 

含硫アミノ酸には、システインやメチオニンが含まれています。口臭発生菌は、こうした物質をエサとして、ムシャムシャ食べて、残りカスとして代謝産物を生み出します。その過程で、「脱アミノ反応」が起きて、システインからは「硫化水素」が、メチオニンからは「メチルメルカプタン」と言う臭気物質を生み出してしまいます。

 

これが、食材由来の口臭の正体です。

 

実は、含硫アミノ酸は、必須アミノ酸です。野菜・ナッツ類・魚介類などに多く含まれているので、口臭の発生を予防する為に、これらの食材を摂取しない訳にはいきません。

 

その為に、口腔内に存在する、口臭発生菌の方で、コントロールするしか、口臭を抑制する手立てがないのです。

 

ライターのJさんと打ち合わせて出来上がった食材リストが、以下に示します。

 

●口臭をキツくする食品

キャベツ ✖✖✖✖✖

野菜は含硫アミノ酸が少ないが、キャベツには比較的多く含まれている。

消化すると、体内でジメチルサルファイドが発生し「生ごみのようなニオイ」の原因に。

食べる時はあまりニオイを感じないところがやっかい。

かつお、いか、たこ ✖✖✖✖

臭いのもとになるたんぱく質が多く、含硫アミノ酸に似たタウリンも豊富。

さらに体液を酸性に傾けるため口臭につながりやすい。

ただし、タウリンは体温や血圧を一定に保つ必須栄養素のため、

摂らないわけにいかないのが難しいところ。

スイーツ ✖✖✖✖

特にチョコレートや生クリームといった脂肪分が多いものは要注意。

東洋医学でいう「痰湿(体内の水分代謝が悪く、熱がこもって血液がドロドロになってしまう体質)」

の原因になり、硫黄性のようなニオイが発生する。

ナッツ ✖✖✖

含硫アミノ酸のほか、「生臭いニオイ」の原因になるトリメチルアミンの前駆物質・コリンを多く含んでいる。

体によいという印象があるが、口臭予防の観点からはあまりおすすめできない。

お酒との相性がよいので、食べ過ぎには要注意。

 

●口臭を抑える食品

ヨーグルト ☆☆☆☆☆☆

乳脂肪は数少ない「ニオわない動物性脂肪」といわれ、口や腸の中でニオイをキャッチして血中での再吸収を防いでくれる。

特に「ロイテリ菌」「カゼイ菌」入りのものは効果が高い。

飲み会前にのむヨーグルトでうがいをしておくと口臭予防になる。

りんご ☆☆☆☆☆

水溶性食物繊維のペクチンが腸内で発生したニオイ物質の排出を助けてくれるほか、

ポリフェノールが口の中を殺菌。ニオイ元となる活性酸素を除去する抗酸化作用も強い。

ジュースでも効果があるので、いつでもどこでも手軽に摂取できて◎。

緑茶 ☆☆☆☆

抗酸化作用、殺菌作用に優れたポリフェノール、カテキン、ビタミンCが豊富に含まれている。

唾液の分泌を活性化させてくれるため、ドライマウスによる細菌の繁殖も防ぐ。

白菜 ☆☆

体内の酵素の働きを強化し、酸化を防ぐ成分・イソチオシアネートが含まれる。

わさびや大根にも含まれる成分だが、白菜はそれに加えて食物繊維やビタミンも豊富。

加熱してかさを減らせばたくさん食べられるのも魅力。

 

【考察】

キャベツとタコの臭いって、比較して嗅いだ事がありますか?

何となく、どちらも硫黄っぽい臭いがしますね。あれが変化したものが口臭に一番近いイメージです。

 

一方、食材由来の口臭予防には、ヨーグルトとリンゴがベストです。

グリコのリンゴヨーグルトに口臭抑制作用がある事は、意味があるのだと思っています。

 

【ところで】

今回ライターさんのTさんは、松葉杖をつきながらお越し頂きました。前日に誤って転倒してしまったそうです。包帯姿が痛々しいです。

 

鍼灸の専門学校に通学していた時に、リハビリ施設を訪問して授業を受けました。皆さん、不自由な手足で懸命にリハビリに取り組んでいます。

 

その後、施設の先生のレクチャーがあるのですが、こうしたリハビリ施設に入居する方の殆どは、大きな病が訪れる前に…必ず「予兆」があると説明を受けました。

その身体からのメッセージに耳を傾ける事が重要です。と、説いて下さいました。

 

普段、何も意識しなくても自然に出来ていた、「歩行」と言う脳からの指令が、何かの原因で伝達が上手く行かなくなった時に「転倒」が起きます。

 

【注意しなければならない随伴症状】

ボーッとしてしまう、呼んでもすぐに反応がない、次の言葉がでてこない、名前が思い出せない、字が上手く書けない、物忘れが多い、視野が一部欠ける、物が二重に見える、まぶたが下がる、顔が左右非対称になった。

 

それに加えて、

 

ろれつが回らない、水分や食事が上手に飲み込めない、むせる、手足の力が無力になる、手足が小刻みに震える、手足が勝手に動く、ふらふらする、動作が鈍い、筋肉が痙攣する、手足が急に細くなった、指先の感覚が鈍い、しびれる、頭痛、めまい

 

などが合算されると、障害のリスクを高めてしまう事になります。

 

ライターのTさんには、これから1か月間の間に、上記のような症状が出てくるようであれば、早めに医療機関を受診する必要がある事をおススメしておきました。