少しだけハックライフを導入する。切手の効率的な貼り方

 

当院は、口臭専門クリニックの側面があり、患者さんにレポートなどの郵送物をお届けする機会がたくさんあります。

100枚つづりの切手シートを買ってきて、毎日、5~10通の封筒を発送するのですが、手際よく、ササッと貼り終えたいのです。

 

今回は、私が生活の中で身に着けた、切手をサクサク貼る、ハックライフテクニックをご紹介してみましょう。

 

①まず、100枚シートから切手を切り離すことから始めましょう。

縦・横、10枚ずつ並んで100枚で1シートです。これを短冊状に切り離すのですが、結構上手く行かないんですよね。乱暴に力を加えると、必ず力の方向がズレてしまい、点線の切り離しルートからはずれて、切手がキレイに切り取れず、時として、切手を1枚ダメにしてしまいます。

そこで、考えました。まず、切手シートの真ん中で「二つ折りにします」こうすると、紙に厚みが出来て強度が上がります。切手シートは正確に点線の穴がパンチされているので、二つ折りにして重ねてみると、穴の位置がピッタリ同じ位置に揃ってきます。

 

そうして、切り離したい所に縦に折り目をつけて、2枚重ねのまま、切り離すのです。すると、面白い事に、紙の強度が上がっているので、変な所でほつれて、切り離しの力のベクトルが、脇にそれる事が無くなります。少々、乱暴にザクッとやっても、不思議なくらい、キレイに切断が出来ます。加えて、切り離す長さも2分の一に短縮されるので効率的なのです。

 

②次に、封筒にも切手を、手際よくバンバン貼っていきたい所です。

こちらも色々思案してみました。切手の貼り付け面を湿らせるのは、やはり、スポンジが便利です。楽天でポイントが余っている時に買いました。

切手は、貼る前に事前に1枚1枚、切り離して置いておくと良いのですが、これが意外にバラバラになって、いつの間にかどこかに行ってしまいます。出来れば、貼る直前まで短冊状のまま残して置きたい所です。

 

問題はココからです。

 

まずは、連続して貼りたい封筒を、等間隔で縦に並べます。そして、短冊状に縦に並んだ状態のまま、切手を切り離さずに「貼りたい1枚分だけに」スポンジで水分を付けます。

次に、貼りたい封筒の所に持って行き、親指で1枚分の所を押さえつけて封筒に貼ります。切手は面白い物で、水分で湿った状態になっていると、点線部分はふやけて切れやすくなっています。

 

そのまま、親指で押さえた切手を保持しながら、反対の手で引っ張ると、少しの力で点線部分から切り離されるのです。あれだけ、切り離す時に不安定だった切り取り線も、濡れるだけで強度が弱まり、僅かな力で切断されるのです。

 

物理の法則では、破断される部位は、最も脆弱な部分をめがけて、そこでポキンと破壊されます。患者さんが、長年使っていた義歯が壊れて、修理に持ってきた時に、その義歯の破断面を見ると、「やっぱり、ここから壊れるのには、合目的な意味合いがちゃんとあるよなぁ…」と納得します。

破壊は、最も弱い部分から壊れて行くのです。切手シートも同様で、同じ紙質の素材であれば、湿った部分と乾いた部分のように、物性の違いを少しだけ与えてやれば、必ずそこから破壊されて行く訳です。このやり方は、なかなかイケていると自画自賛したい気分です。

 

普段、なかなか連続して切手を貼る機会は無いと思いますが、自分の中では、少しだけ生活が豊かになった八クライフテクニックです。