人の「性」を考える…怪しい秘密クラブに参加してきました。

 

6月21日は、夏至と日食が重なるとても珍しい日です。実に、372年ぶりだそうです。そして、次回は800年後になるので、貴重な1日です。

 

実は、日蝕は月の属性を持つ「女性性」が、太陽の属性を持つ「男性性」を喰らう時でもあります。

そして、一年で最も日照時間が長い、男性性が一番長く照らす夏至の日に起きるのです。

実は、女性の中にも男性ホルモン(アニムス)は分泌しています。

同様に男性の中にも女性ホルモン(アニマ)が分泌しています。

陰陽太極図に有る様に、白い部分にも僅かに黒丸が存在し、その逆も成り立ちます。完全な男も女も存在しない事を意味しています。

 

今一度、女性とは…なんぞや?と言う事を考えるには、これ以上ないタイミングだ!

と言う事で、コロナ肺炎による自粛要請が緩和され、少しの密が許されるようになった6月某日、日暮里にあるマンションの秘密クラブにお邪魔して、お話を聞いてきました。

 

男の中に隠れている、理想的な女性性を顕在化させる事によって、自己統一化が進み、性に捕らわれた心の葛藤を開放する事で、真の個性化と自己実現の道が始まる。

 

そんな、勉強会でした。

 

難しい話は抜きにして、「女装」にチャレンジしてみませんか?という試みです。

 

カーテンを閉めた薄暗いマンションで、車座になりながら、太いロウソク1本の明りが灯るなかで、語りが始まります。

 

最初に、「中城さんは、目指すべき女性像がイメージできているの?」との質問から始まりました。

ホイキター!とばかりに、自説を披露します。

以前のブログでもご案内した通り、「京アニが作った、シュールなギャグアニメ「日常」に登場する、「東雲なの」というキャラクターになりたいです」と、答えました。

https://www.nakajomotoo.com/nichijo-20181229-3/

 

続いて、なのちゃんは高校生で、はかせと言う子供が作ったロボットで、背中に大きなゼンマイが付いている事がコンプレックスになっています。

 

この頃になると、師匠を始め、参加者の皆さんが、スマホの検索を始め、「日常 なのちゃん」のキーワードで、どんなお姿なのか調べ始めます。

師匠から、こちらですか?と、スマホの外面を見せられたので、

「そうです。間違いなくなのちゃんです」と、受け答えしました。

 

 

 

数秒間の沈黙の後、

 

「今まで、色々な方を指南してきましたが、ロボットになりたい…と言った方は、アナタが初めてです」

「こうした趣味の方は、秋葉原にでも行って、コスプレをした方が良いんじゃないですか?」と、師匠は、鼻息荒く語気を強めています。

 

私は、アマゾンで、せっかくなのちゃんのコスプレ用の男性用衣装も調べ上げていたので、決して、おふざけで言っている訳ではありません。でも、師匠からの思わぬアドバイスにたじろぎました。

https://amzn.to/2APOAvn

 

チャンと、男性用のサイズもXXLまで用意してあるので、隠れた需要はあるのです。

 

「まぁ、いいでしょう」と、師匠の話は続きます。

 

ヒンドゥー教の「タントラ」の話に移り、男性と女性の性を中心とした儀式の話になりました。

 

レクチャーも後半になり、再び話の矛先が私向かいます。

「お見かけした所、中城さんは、お腹もポッチャリしているし、お母さんの女装のイメージなのかなぁ?」と、指摘して下さいました。

 

この瞬間、

 

「お母さん」と「なのちゃん」と「私の幼少期」が、ピーンと一本の線になって繋がりました。

 

なのちゃんは、劇中で色々な日常を見せてくれます。まず、お住まいは昔ながらの日本家屋で、縁側があり、小さな庭には物干し竿を掲げる支柱が立っています。縁側には、スライド式のガラス戸があり、現代の高気密・高断熱の家では無く、風通しの良い、吹き抜けのお家です。

 

なのちゃんは、子供の博士が作った、日常の世話をしてくれる「お手伝いロボット」です。

 

●劇中、「背伸びをしながら」洗濯物を物干し竿に掲げる仕草や

●畳の部屋で、洗濯物にアイロンをかけたり、下着を畳んだりする仕草や、

●台所に立って、夕飯の支度をする仕草や

●お買い物バスケットを小脇に抱え、夕飯の買い出しに行く仕草など、

 

全ては、私が理想とする「お母さん像」を具現化していました。

 

私の家族は、両親と姉が一人で、父と母は、二人とも歯科医師で、立ち上げたばかりの中城歯科医院を、夜遅くまで懸命にやり繰りして、何とか軌道に乗せていきました。そして、出来の悪かった息子の私も、何とか、歯科医師にまでしてもらい、博士号も取得できました。

 

その一方、共働きの性質上、母親はなかなか家事をする事が難しく、住み込みのお手伝いさんが、一番多い時で2名くらいいました。

 

私は、上記のなのちゃんが行う、お母さんらしい日常の姿を、母親から見た記憶があまりありません。その事自体を完全否定するつもりもなく、母親に食って掛かったり、反抗したりした事もありませんでした。むしろ、女医さんとして忙しい思いをしながら、私を育て上げてくれたので、感謝の気持ちで一杯です。その事には、全く異論はないのです。

 

師匠から、中城さんのイメージは、お母さんに女装する事なのかなぁ?と、言われた時に、脳天が痺れる位、衝撃が走りました。

私は、なのちゃんに思い焦がれるのは、もしかしたら、理想のお母さん像を追い求めていたのかもしれない…と、合点がいきました。

 

女装した師匠との2ショット写真は、ダメ出しされました。唯一、同行者のKさんとは、写真を撮る事が許されました。薄暗い雰囲気の中で撮ったので、画質がイマイチです。

 

次回のセミナーでは、実際に私も女装するらしいです。そして、いきなり新宿2丁目に繰り出します。間違いなく…ナンパされるそうです。

師匠曰く、「この機会に女装しなければ、中城さん、アナタ一生「なのちゃん」には、なれないわよ!」と、釘を刺されました。

 

最後にお伝えしますが、私は性的マイノリティのゲイ・ホモ・おかまさんでは、決してありませんので念の為。