チバニアン(地球磁場逆転期地層)を見てきました

 

妖怪ウォッチのジバニャンの事では無いですよ。千葉県市原市に存在する、地球磁場逆転期地層の事です。70万年以上前に、地球の地磁気のS極とN極が、本当にひっくり返った事を証明した地層の事です。

 

2020年1月17日に国際地質科学連合から、正式に認定を受けました。

 

でも、地磁気逆転現象って、私のようなトンデモ科学好きからすると、「ポールシフト」の事だよなぁと、幼少期からの自分の記憶をさかのぼります。

 

今月、亡くなられたベストセラー「大予言」を世に出した、後藤勉さんも、本書の中で、1999年7月に起こるかもしれない人類絶滅の仮説を披露していました。

 

その中には、宇宙人飛来説、大隕石衝突、世界大戦による核戦争、世界的な疫病、などの他に、「ポールシフト」も含まれていました。

 

地磁気が逆転すると、GPS、レーダー管制、コンピューターが影響を受けて、電子機器が影響を受ける事で、飛行機の墜落、輸送船の遭難、交通機関のマヒ、人工衛星の地球への衝突など、後藤勉氏は予測していました。

 

そればかりではなく、世界各地で、異常気象、地震が多発し、動植物への影響、人体の精神錯乱なども起きるかもしれないと、解釈していました。

 

例えば、鳩や渡り鳥などは、地磁気や星の運行を見て、飛ぶ方向を考えていると言われているので、鳩などは、突然、方向音痴になってしまう事は、容易に想像が出来ます。

 

こうした「トンデモ科学」でバカにされてきた裏科学が、晴れて「表舞台」に出る事が出来たのです。何としても見に行きたい衝動にかられ、カミさんに、「ここに行ってみない?」と、伺いを立てた所、あっさり、「いいわよ、行ってみましょう」と言う答えが返ってきたので、気が変わらないうちに出発です。

 

心の中では…「トンデモ科学好きの女性を射止めておいて良かった~」

 

と、ウキウキ気分でした。

 

千葉県市原市は、アクアラインを使えば、目的地まで1時間で到着します。帰りの時間帯は大渋滞ですが、行きは海の景色を見ながら、サクサク進みます。

 

ナビを頼りに、目的地到着です。

 

ビジターセンターで説明を受けてから、徒歩で5分ほど離れた渓流にその地層はあります。

 

千葉県の房総半島は、太平洋プレートとフィリピン海プレートがぶつかり合い、境界部に相模トラフと、世界の中でも最も深い小笠原海溝が形成されている事から、以前は「海底」だった部分が、近代になって、一気に隆起して出来上がった土地です。

 

そして、そこを分断するように「養老川」が流れています。

 

徳川埋蔵金を掘り当てる為に、当て推量で何カ所も掘り起こさなくても、川の流れの自然現象の浸食によって、地層を削り取ってくれるので、学者の先生が観察しやすいのです。

 

幾つかの偶然が重なり、「地質学者のメッカ」となりました。

 

渓流の川肌を見れば、貝の化石が見て取れます。ここが、以前は海底であったことが分かります。地磁気の変動を調べるには、地層に含まれる「磁鉄鉱」を分析します。

 

77万年前の地層を境に、その変化を見る訳です。

 

そして、現在、磁極を調べていくと、SとN極は、毎年「ゆらぎ」をもって、位置がズレているそうです。本格的にポールシフトが起きる時には、世界中で小さなSとN極が、バラバラと出始め、やがて、一気に収束するように、逆転現象へと向かうようです。

 

今すぐ、起きる事は無さそうですが、最近の地震の多発、異常気象を見るにつけ、もしかしたら、ポールシフトが始まっているのかもしれない…と考える時期に来ているのかもしれません。

 

その時に…何が起きるのか?

 

南海トラフ大地震・富士山大爆発などの、地球レベルで起きる一大イベントが起きてしまったら、覚悟して呆然としながら見届けるしかなさそうです。