EV乗りの悲哀…とうとう無料充電スポットが、有料化へ

 

電気自動車に乗り始めて、6年、ずっと快適に充電生活を送ってきました。それは、自宅からほど近いスーパーマーケットに、無料の急速充電器があったからです。

 

この6年間の間、スーパーの買い物のついでに、ずっと利用させて頂いておりました。この度、残念なことに…新機種導入と同時に、「有料化」になってしまいました。

 

 

ガソリン車の場合、仮に、1カ月に1回、満タン給油するとしたら、何だかんだで、「諭吉のお札」が、1枚必要になります。年間で言えば、12万円が、維持費として必要になりますが、電気自動車の場合は、無料充電スポットを活用すれば、コスト0円生活も夢ではないのです。

 

また、自動車取得税0円、重量税も、所得時と1回目の車検の時は、0円なので、買ってからの維持費は、殆どかかりません。加えて、自動車税は、最も安い軽自動車の税金と同額です。さらに、車の駆動系で見た場合、回生ブレーキが備わっているので、ブレーキパッドの消耗も少ないですし、オイル交換などもありません。

 

ザックリと、5年所有で、燃料代12万×5=60万円

自動車税の差額、年2万円×5=10万円、取得税、重量税代:40万円

車検時の、消耗品類交換、整備費用、2回の車検で、30万円

 

総額、140万円程度が、お得になってくる勘定です。

 

自家用車の所有は、購入する時の値引き交渉などは気にしますが、買ってからの維持費については、今まで、結構、無頓着でした。

 

電気自動車は、その概念を一新させてしまったのです。

 

本題はココからです。

無料充電スポットが無くなってしまったので、これからは、何らかの充電サービスを提供している業者の会員になり、充電計画を考えなければなりません。

幾つかの候補を上げて見ます。

 

①エコQ電

こちらは、今まで無料充電スポットであったスーパーマーケットに、新たに設置された充電器に組み込まれた、決済システムです。

月額会費は無料な所は有り難いですが、ホームページに行って、そのスーパーマーケットの充電器の課金を調べたら、

 

「5分以内275円、以降 1分55円」でした。

 

今まで通り、30分充電すると、1,650円かかる勘定です。

無料で使わせて頂いた感覚からすると、月額会費が無い分、ちょっと割高です。

 

②日本充電サービス(NSC)

こちらは、急速充電器のみの契約の場合、月額会費:3500円に加え、充電1分あたり:15円が、別途必要になってきます。月額会費を払っているので、一定の無料充電枠の時間があれば良いのにと思いますが、なかなか折り合いが付かないです。

 

③日産、ZESP3

こちらは、ZESP2からリニューアルされて、日産車以外にも門戸を広げてくれました。3年契約にすれば、月額:2500円で、急速充電100分が、無料で付帯してきます。

日産のどこの営業所でも受け付けてくれるので、旅行先でも気軽に充電できる安心感があります。翌月分までは、残った充電時間を繰り越せる点も魅力です。

 

ただ、1点だけ問題点があります。

 

日産の充電器には、低速・中速・高速・超高速と言う、充電器の性能が分かれて、各営業所に設置してある点です。

 

どの充電器で充電しても、1回、10分刻みでカウントされて行く事に変わりはありません。当然、超高速充電10分間が、一番お得になります。我が家の周辺の日産営業所に、どのタイプが置いてあるのか?チョット調べる必要があります。

 

私の住んでいる日産の営業所の充電器は、全て44Kwの出力でした。ただ、実際には、フルパワーが出る事は少なく、安全マージンを見込んで、30Kw程度に絞られます。

そうなると、以下に示す、自宅充電の場合のコストとの比較になります。

 

また、電気自動車は、満充電に行くほど、バッテリー保護のため、注入できる充電量を絞っていきます。逆に、充電量が空っぽな時ほど、スルスル入って行きます。

 

もし、10分の充電時間を有効に活用するのであれば、充電量が半分以下の状態から充電を始める方が、お得な感じがします。

 

④自宅で充電

最後のケースは、自宅で充電する方法です。実は、横浜地方は、日産のお膝元なので、5年前の電気自動車の黎明期には、多くのキャンペーンが実施されました。メーカーも産めよ増やせよの号令と共に、すごくお得なサービスを出していました。

 

その中で、電気自動車リーフを1か月間、無料で貸し出して、しかも自宅に、普通充電器も無料で設置しますよ…と言うキャンペーンがあり、さっそく申し込んでみた所、運良く、当選したので、無料で工事をしてもらいました。

 

そのお陰もあって、医院には、普通充電の充電器が用意されているのです。

 

もし、自宅の電気代の深夜電力で充電すれば、1Kwあたり、約25円程度です。

 

仮に30Kw分充電しても、電気代は750円以下です。

結局のところ、自宅充電が一番お得になってきます。

 

日産のZESP3の価格帯は、非常に良い所を付いています。

一般的な中速充電器の場合、一時間充電すると、44Kwが入ります。

100分の無料充電が付帯するので、全部を使い切ると、おおよそ70Kw分の電気代で、月額会費:2500円なのです。

 

自宅充電の場合も、1Kw:25円×70Kw=1750円になります。

 

旅行先で、日産のディーラーに行けば充電できる安心感を考えると、バランスが良い価格設定だと思います。

 

充電サービス事業も収益を上げなければなりません。その回収したコストを使って、新たな充電スポットも増設する必要があるからです。

 

現時点では、一番お得で、安心できる日産が提供しているZESP3に加入しようと思っています。

今まで、無料で充電させてくれた、スーパーマーケットさん、本当にありがとうございました。