もずくが、死ぬほど好きな私にとって、沖縄はパラダイス

 

JRA畜産振興事業の助成を受けて、トウヨウミツバチ協会が主催する、障がい者の養蜂について、ストレスチェックの調査事業を行っています。今回は、沖縄県南城市へ出張し、「楽ワーク福祉作業所」へ参加してきました。

 

作業もお昼を過ぎて、スタッフの皆さんとお昼ご飯に出かけます。沖縄そばのレストランにいきました。天気も良かったので、テラス席で食事をします。心地よい海風が流れ、お腹の空腹を刺激します。

 

 

ところで、わたしは「もずく」が、大の好物です。

 

スーパーで売っているカップ型の物では全く足りないので、いつも390円程度の袋入りを買ってきて、その日の内に、一袋全部を家族で食べきってしまいます。

 

そんな私にとって、原産地である沖縄は、パラダイスでした。

なんと、お昼ご飯の定食は、「もずく食べ放題」と掲示してあります。

 

 

もう私にとってモズクは、「ドリンク感覚」の飲み物です。

 

●食べ放題という事なので、遠慮なく本場の味を堪能します。小鉢に4回ほどお替りして、殆ど咬まずに胃袋に流し込みます。この咬まずに、一気に飲み込む醍醐味が、何ともたまらないのです。普段、仕事では、「よく噛んで食事をしましょう」と、患者さんには諭していますが、これだけは譲れません。

 

生もずく・もずくの炊き込みご飯・もずく天ぷら・もずく酢など、これは、夢なのではないか?と言う位、もずくオンパレードです。

 

 

特に、「モズク酢」の場合は、ソバのように、すすって食べる事はご法度です。吸い込む時の酢の作用で、一旦むせようものなら、「ぶほっ、ゲホッ」となってしまい、鼻からモズクがコンニチワ状態になってしまいます。

 

その為に、モズク酢は、すすらずに、一気に飲み干す必要があるのです。

 

ところで、沖縄県地方では、もずくを、今以上にブランドイメージを高めるために、若い世代が、色々な取り組みを始めています。その中で、名護市辺野古にある沖縄高専では、15歳の入学時から、「興味があること」についての研究を始めるカリキュラムを導入しています。

「創造研究」という授業科目で、毎年約300名の学生たちが60数名の教員の指導の下、研究活動に励んでいます。 

 

 

テーマは、「沖縄県産モズク」に対し、独創的な視点で研究をしています。

 

① 実は、日本人は「日本人が持つ、特有の腸内細菌で、モズクを栄養に変換出来る能力を有している事

 

② モズクを常食している沖縄県人から、この腸内細菌を分離・抽出すれば、栄養成分が、身体の中で、栄養価として、

より効率的に吸収出来るようになる事

 

③ 沖縄県産モズクに、この腸内細菌を組み合わせて、機能性食品を開発すれば、腸内細菌を持たない、外国の方に対しても、広く、

ジャパンもずくを普及する事が可能になる事

 

などの取り組みを研究しています。

 

【海藻に由来する生薬】

「海藻」と「海草」は混同しがちですが、実は全く異なります。両者とも、海の海産物ですが、根・茎・葉の区別がないのが海藻類で、その区別があるのが海草になります。

 

 

その中でも、「ホンダワラ」と言う海藻類が、生薬として用いられています。

生薬の効能で見ると、その薬性は身体を冷やす「寒」で、陰陽五行の五味の所で解説した、塩辛い味の「鹹」(かん)です。また、お漬物がシナっとなるように、堅い物を柔らかくする軟堅作用を有し、水気をさばくので、むくみ等を解消する利湿作用を有しています。また、ヨウ素を多く含有しているので、甲状腺腫、リンパ腺腫などにも応用されます

 

モズクは、「藻」に「付く」が、その語源とされています。また、いつの日か沖縄県に訪れて、大好きなモズクを、気のすむまでゴクゴク飲み干したいです。