沖縄「楽ワーク福祉作業所」で、アミラーゼテスト

 

浜松の障がい者施設に出向いて、唾液アミラーゼテストを行ったことを受けて、ゴールデンウイークが終わった翌日から、1泊2日の予定で、沖縄県の障がい者施設「楽ワーク」に出向いて、唾液アミラーゼテストを行ってきました。

 

今回は、緊急事態宣言の合間を縫って、ギリギリのタイミングでした。

 

 

既に、自宅に帰ってきて、2週間以上経過していますが、コロナの感染は無かったようです。

 

ところで、私の苗字は、「中城」です。

 

沖縄県には、「中城」(なかぐすく)と言う地名があり、金城さんのように、「城」の漢字が、名前に付く方が多い地方です。

 

訪問先で、名刺交換する時に、相手から、「あっ、同郷でしたか?」と言う受け答えがあって、何となく、掴みはオッケーという感じで、初めて「名前トク」をした気分でした。

 

楽ワークさんの養蜂作業は、本格的です。既に事業に取り組んで数年経過しているので、障がい者の方も慣れた感じで作業を進めていきます。

 

 

年間、100㎏の収穫があるそうです。将来的には、500㎏位迄、事業を拡大したい考えがあるそうです。

 

ただ、ビジネスとして取り組んでいるプロの養蜂家の方は、年間、1トン以上を収穫しているそうなので、本当に凄い事だと思います。

 

ハチミツは、蜂さんが飛んで行った、花の種類によって、出来上がった物も、風味が微妙に異なるそうです。つまり、花の数ほど風味が異なるハチミツになるのです。

一般的に、蜂蜜には透明に近い黄色・茶色ですが、もっと色味が濃く、黒っぽいものも存在します。色味が薄い程、軽めのマイルドな風味で、色が濃い程、濃厚な味わいになり、香りも強くなります。

 

ハチミツは、長年保存して熟成が進むと、味わいにも変化してくるような感じがしますが、年数が経過しても、ワインの様な熟成感は起きないようです。全ては、味わいの違いは、集めてきた花の種類によって決定されてきます。

そして、味わいが強い程、薬理効果も期待できるのです。その中でも、栗ハチミツ、蕎麦ハチミツ、セイタカアワダチソウのハチミツは、風味、味、香りとも強烈で、クセがあります。

 

時に、靴下の臭いとも表現され、好き嫌いがはっきり分かれてきます。

 

ただ、こうしたハチミツには、カルシウム分、鉄分、ミネラルを多く含むので、漢方ハチミツとして重用されています。この事から、ストレートで使うよりは、焼き菓子や料理の隠し味として使われる傾向にあるようです。

 

【生薬としてのハチミツ】

ハチミツは、ただ単に、花蜜の濃縮ではありません。植物の蜜腺から出る分泌液を、働き蜂が集めた時に、蜂の唾液腺から出てくる「スクラーゼ」と言う酵素によって、花蜜のショ糖が、加水分解によって、ブドウ糖や果糖に分解されたものがハチミツです。そして、さらに巣の中で濃縮され、より一層、水分濃度が取り除かれ、濃縮貯蔵されることで、色身のついたハチミツになっていきます。写真は、「楽ワーク」さんの施設で収穫されたハチミツです。

 

 

生薬としては,『神農本草経』の記載があり、上品として「石蜜」として収録されています。

「心腹の邪気,諸驚癇痙を主治し、五臓を安んじ、諸々の不足を主治する。気を益し、中を補い、痛みを止め、毒を解し、衆病を除き、百薬を和す。久しく服用すると志を強くし、身を軽くし、飢えることなく、老いることもない」と記載されています。

 

石蜜とは、高山巌石の間に営巣されたハチミツで、ミネラル分が豊富です。その他、蜂が巣を作る場所によって、木蜜や土蜜などもあります。

 

上気の記述を要約すると、消化吸収力を高め、胃痛、腹痛を緩和し、食欲不振、疲れやすい元気のない状態を主治します。加えて、体を潤す作用にもすぐれ、咳、痰、皮膚の乾燥、風邪予防、便秘、口内炎にも効果的です。

 

唾液アミラーゼテストも、症例数が増えてきて、良いデータも出てきました。近いうちに、論文形式でまとめてみたいと考えています。