ボディソープと生薬

 

私は、男性の中でも、比較的体毛が濃い方だと自認している。すね毛もシッカリ生えています。ただ、汗かきではなく、ワキガなどの体臭も少ないと思っています。

 

ただ、日頃入浴の際に使うボディソープには2種類あって、

●サッパリタイプで皮膚がスッキリして、皮脂がしっかり取れた感の洗剤と

●シットリタイプで皮膚の表面が、何となくヌルヌル感が長く残る洗剤があります。

 

私は、断然、サッパリ系が好みで、家族の中でも、私だけが使う、こだわりのボディソープがあります。色々使った中で、以下の商材が、一番サッパリします。洗った後の皮膚は、パッツン・パッツンでピキンとなります。

 

https://www.piabelpia.com/products/detail.php?product_id=67

 

実は、このピアデルピア化粧品のボディソープにも、サッパリタイプの他に、シットリタイプがラインナップにあるのですが、シットリタイプは1回使っただけで、ボツになりました。ヌルヌル感が長く残り、何回シャワーで流しても、サッパリしません。

特に体毛が濃いと、このヌルヌル感が、お風呂を出た後も、ずっと残る感じがして、何とも不愉快なのです。(シットリタイプなので、当然と言えば当然なのですが…)

 

そういう意味では、私の自分体質は、カラカラ乾燥タイプではなくて、どちらかと言うと、湿熱タイプなのかもしれません。

 

よく考えると、もともと、ボディソープが持つ「洗浄効果」と「保湿効果」は、相反する作用です。1本のボディソープで、両方の作用を追い求める事には、多少の矛盾を抱える事になります。元来、洗浄は、肌の上に存在する、汚れ・ホコリ・花粉・油分などを洗い落とす事が前提で、保湿は、肌の潤い感を保つために、保湿成分や油分を肌に残す事に主眼があります。この二つを両立する事は難しい背景があります。

 

どちらかの働きを高めようとすれば、もう片方の機能を抑えなければなりません。その為に、機能別に、ボディソープを2本用意する必要があるのです。

 

この事から、自分の肌質によって、ボディソープも使い分けする必要があります。

 

●乾燥肌の方やデリケートな皮膚、子供も使うなら、肌に優しい「アミノ酸系」のココイルグルタミン酸Na、ココイルグリシンK、ラウロイルメチルアラニンNaなどの成分を、「両性界面活性剤系」のココアンホ酢酸Na、コカミドプロピルベタインなどの成分を含有しているものを選びます。

 

これに対し、

 

●サッパリ洗い流したい人には、「石けん系」のカリ石ケン素地(石けん)脂肪酸 (ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、等)、水酸化Na/Kなどの成分を、「カルボン酸系」のラウレス-4カルボン酸、ラウレス-6カルボン酸などの背に分が含有しているものを選びます。

 

難しい事は抜きにして、シットリは界面活性剤入り、サッパリは石鹸系と覚えておけば、だいたい間違いありません。

 

所で、生薬の中にも、石鹸の成分として使われているものがあります。

 

【石鹸に配合されている生薬】

 

●地黄 (じおう)

ゴマノハグサ科植物の根を乾燥させたもの。陰陽五行の五色を見ても分かるように、「黄色」の名前を持つものは、胃腸に作用するものが多く、身体に元気を与えます。効果としては、滋養強壮、造血、浄血作用があります。これを外用として洗剤に配合すれば、特に、皮膚の血行を良くし、肌細胞のターンオーバーを活性化させ、肌の表面に栄養を与えます。

 

●当帰(とうき)

セリ科(ニホントウキ)の根を、軽く湯がいて乾燥させたもの。婦人薬として頻用される生薬。特に抗炎症、温陽作用、血行促進、サラサラ血効果を有し、肌質をきめ細かくします。

 

●茵陳蒿(いんちんこう)

河原蓬の花穂を乾燥させたもの。海洋国である日本人は、大なり小なり、ジャブジャブ体質に傾きやすい性質を抱えています、特に、湿熱、むくみの大元である、水毒を、身体から取り除く働きを持ち、浮腫んだ肌を引き締めて、痒み止め、肌荒れ防止に効果が見込めます。

 

●艾葉(がいよう)

ヨモギ(蓬・艾)の葉や全草。効能は、身体を温め・止血・止痛を有します。その他、腹部の冷痛、下痢、鼻血、不正性器出血、帯下(おりもの)にも用いる。とくに婦人科領域の妊娠に関わる止血や安胎薬として重用される。また、止痒効果もあるので、入浴剤や石鹸にも配合され、冷え症、腰痛、痔の治療にも活用されている。

 

石鹸の好みだけは、絶対に譲れません。家族が何と言おうと、このボディソープを使い続けようと思っています。