スマホポカン顔貌とは?筋肉は、使わないとどうなるか?歯ブラシストレッチのススメ

 

スマホを注視しているときや、ボーっとテレビを見ているときや、ゲームに熱中しているときは、誰でも口がポカーンと開いています。

 

 

あまりに熱中していると、スマホをやめた後でも、口ポカンは残ったままで、少しだらしなく見えてしまいます。

 

実は、この口ポカンは、老け顔を助長していることは、あまり知られていません。

お口が、常に開いてしまう原因として、最も多いのが「口呼吸」に起因しています。

 

【口呼吸による悪影響】

●虫歯になりやすい

口ポカンによって、口内が乾燥してしまうと、唾液が分泌されにくくなり、虫歯菌が優位な環境に傾き、虫歯を作りがちになります。唾液が多いと、初期虫歯を再生する「再石灰化」能力が活性化するので、虫歯の進行が止まりますが、口ポカンは、虫歯リスクが上がっていきます。

 

●歯周病、口臭もきつくなる

口腔乾燥になると、唾液の抗菌・殺菌作用が弱まるので、口内の悪玉菌が増殖し、歯周病・口臭の悪化を招きます。

 

●出っ歯や開き歯になりやすい

口呼吸をそのまま維持していると、上顎の成長が滞り、歯の生えるスペースが足りなくなり、結果として、前突傾向が強くなって出っ歯になったり、歯の正中が離開した開き歯になったりしてきます。

 

●顔の形が歪んでいく

口ポカンは、唇に力が入らないため、お口周りの口輪筋が、廃用性委縮をして、どんどん筋力が低下してしまいます。

この事により、頬や口元を支えている筋肉は、張力を失い、皮膚のたるみ、シワ、ほうれい線が出始めます。最終的には、唇や頬を引き上げている「挙筋」にも影響を及ぼし、顔の形が歪んでいきます。

 

こうした変化は、臨床的には「アデノイド顔貌」という顔立ちになってしまいます。

 

●風邪やインフルエンザにかかりやすい

●いびき、睡眠時無呼吸症候群にもなりやすくなります

 

このように、スマホの連続使用により、特に、顔立ちに変化が出始め、老け顔…一直線になるので注意が必要です。

 

【歯ブラシストレッチのススメ】

徹夜明けに、翌朝、洗面所の鏡の前で自分の顔を見たことはありますか?

飛行機の長旅が終わり、空港に降り立った時の、自分の顔を見たことがありますか?

 

 

筋肉は、使わない、流れない、滞る、とどまる…という時に、ハリを失い、萎縮、たるみ、シワを助長します。

それから回復する方法は、たった一つです。

 

筋肉を、動かす、流れを促す、弾力を与える…行為をすれば、生き生きとした状態が戻ってきます。

幸い、頬は、口腔があるので、他の体の筋肉と異なり、内側から伸展できるので、筋肉に大きな刺激を与えることは容易な部位です。

 

誰でも簡単にできる「歯ブラシストレッチ」をご紹介しておきます。

 

1.歯ブラシの毛羽が付いていない、背の部分を頬の粘膜に押しつけ、口の中から、歯ブラシの柄を使って、頬っぺたが膨らむように、外側へ押し出します。

 

2.次に、歯ブラシの柄を、前後・上下に動かして、頬粘膜をこすり上げます。この事により、唾液が出てくる導管に刺激が入り、唾液の分泌が促されるばかりでなく、筋肉にたまった老廃物や血行も促されます。加えて、頬の中を流れるリンパ液の還流も刺激を受けて、首筋の皮膚や筋肉のたるみも予防できるようになります。

 

3.最終的に、膨らんだ頬を、ご自分の力で、押し返すように、頬の筋肉に力を込めて、歯ブラシを元の位置に戻して、頬の膨らみを無くしていきます。この事により、徐々に筋肉は鍛えられ、ハリが戻り、シワやたるみが取れてきます。

 

4.同様に、上唇にも歯ブラシを縦にして、上唇を持ち上げ、再び、筋肉に力を込めて、歯ブラシを押し返します。下唇も同様におこないます。

 

こうした行いを、一か所につき、5回、毎晩・毎朝、ストレッチを繰り返すと、口ポカン顔貌が予防できるようになります。

 

是非、お試しくださいませ。