ランサーズから取材を受ける…インボイス制度について

 

1月某日、フリーランスの方と「縁結び」をしてくれる専門サイトの「ランサーズ」から、ZOOMを介して取材を受けました。

https://www.lancers.jp/

 

 

私は、歯科医院の仕事の中で、外注しても成り立つ部分は、医院内に人材を雇用せずに、アウトソーシングして在宅ワーカーを活用しています。

 

現在、ランサーズを通じて知り合ったフリーランスの方と、良好な関係を築いています。お付き合いが始まって、4年になります。

その「置き屋」となる元締めの組織から、取材を受けたのです。

 

私がフリーランスの在宅ワーカーさんに求めるスキルは、こんな感じです。

●納期を守る

●問い合わせに対して、レスポンスよく回答が返ってくる

●専門知識を活用して、適切なアドバイスをしてもらえる…などです。

 

逆に言うと、これさえ守ってもらえるのであれば、

●一日の中で、いつ、仕事をしようが、

●パンツ一丁で、即席ラーメンを食べながら仕事をしようが、

●うるさい音楽をガンガン聴きながら仕事をしようが、全く問題ありません。

 

フリーランスの場合は、「身なり」「顔出し」「生活習慣」など、面倒くさい諸問題を、全く気にすること無く仕事が出来る所が、好まれる点です。

私は、コロナが蔓延し、テレワークや在宅ワークが一般的になる前から、ビジネスに活用してきました。

 

常勤で雇うほどではなく、私でなくても出来る仕事に関しては、どんどんアウトソーシングした方が、私への負担がうんと軽くなります。

そんな、仕事を受けたい方と、仕事を依頼したい方を取り持つ専用サイトが、ランサーズです。

 

「こんな仕事を依頼したいのだけれど、誰かお願いできますか?」と、依頼した所、1週間の表示期間で、10件の方から、「うちでやらせて下さい」と、手を挙げて下さいました。

 

私は、フリーランスの方に対して、申し込みの可否を決める点で、幾つか重要視している点があります。

① 専門用語を並べ立て、知識を振りかざす方はマイナス要素で、お婆ちゃんでも分かるくらい、平易な説明ができる方を尊重します。

② 何件ものクライアントと取引をしている方ではなく、初めて登録しました…と言うようなフレッシュでやる気度が感じられる方を重視しました。

③ 発注した要件は、途中変更が何回も発生します。そうした指示に対しても柔軟に対応して貰える方を探しました。

④ もちろん、メールのやり取りの言葉使いも重要で、常識をわきまえている点も重要です。

 

これらを重要視して、1人の方に絞り込んだ所、とても信頼できる方で、良好な関係を作る事が出来ました。

 

ランサーズではご法度とされている、ランサーズを介さない個人取引も、断固として跳ね返す意志の強さも高評価です。

 

どんな容姿の方かもわかりません。

 

確か、システムエンジニア系の本業をお持ちの方で、社内の就業規則で、「副業OK」と言う要綱があったので、外注も受け付けている…と言う話でした。

 

本当に有り難いご縁になっています。

 

【インボイス制度の導入】

ところで、23年の10月より、税金の新しい仕組みとして、インボイス制度が施行されます。フリーランスの方にも関わってくる改正なので、現時点で解る範囲で、備忘録としてまとめておきたいと思います。

 

例えば、私が何かの業を成す仕事をした時には、顧客から代金と共に消費税を頂戴します。

顧客から消費税を含んだ代金で頂戴したコストの内、消費税分は、顧客から一時預かりとして頂いた代金なので、本人に成り代わり、国にそのまま収める必要があります。

 

 

一方、私は、何かを買う時には、消費性を負担します。

ここで重要な点は、今度は私が支払った中に含まれていた消費税分と、顧客から預かった諸費成分は、相殺する形で控除される点です。この事によって、プラスマイナスを計算して、その年の消費税額が算定されます。

 

 

もちろん、フリーランスの方に支払うコストの中にも、消費税が含まれています。

もし、私が支払った消費税が含まれた料金を、フリーランスの方が納税をしなければ、国としては「取りっぱぐれ」が生じる訳で、辻褄が合わなくなっていきます。

 

私の方も、控除を受けるとこが出来ないので、実質、消費税の負担が大きくなってしまいます。

 

この事から、フリーランスの方も、インボイス番号を取得して、発注者が収めるべき消費税分と相殺できるような領収書を発行してもらう必要が出てきます。

 

もし、インボイス番号を取得しないと、消費税分を差し引いた、源泉徴収のような形で、コストを減らすか、または、インボイス領収書を発行してもらえるフリーランスの方に、変えていく必要性が生じてきます。

 

ところが、ランサーズの場合は、さらに厄介で、ランサーズにも仲介手数料として、消費税を支払います。そこからさらに、ランサーズが抱える、ランサーさん(仕事を請け負いたい人)の中に、インボイス制度を導入する人と?導入しない人を区別しなければなりません。その線引きはどうするか?について、まだ、検討中という事でした。

 

もし、ランサーさんの中で、インボイス番号を取得している人と、していない人がいた場合、当然のように、番号を取得している方に仕事は集中するでしょう。

 

なぜならば、発注するクライアントとしては、自分が支払うべき消費税の一部が控除されるので、納税の点では有利になるからです。

 

ランサーズの登録者になりたければ、「全員インボイス番号を取得する事」という大ナタを振るうかどうか?まだ迷っている…という事でした。

 

まだ、1年以上猶予はありますが、今発注している方とも、スムーズに制度の移行ができる事を願っています。