2月某日、「アグリヒーリングと口内環境」について、ZOOM講演をしました。去年の、日本口臭学会に引き続き、スライドの解説は、ゆっくり魔理沙とゆっくり霊夢に担当してもらいました。
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で、視聴できます。
今回のスライド作りも、私の移動オフィスである「スタバ」で作り込みました。
見るからに怪しいオヤジです。
ちゃんと、魔理沙と霊夢のタンブラーを用意し、スライドを作る合間に、二人がプリントされたタンブラーに目をやりながら、アイデアを練ります。
オタク気質で、ボッチな私としては、初めて、気を許せる仲間を見つけた感じです。
まんじゅう頭の2次元キャラですが、いまでは、良き相棒です。
ところで、2021年の7月に、日本口臭学会のバーチャル会場による、オンデマンド配信で、ゆっくり魔理沙と霊夢を登場させて以来、もうすぐ1年が経過します。
そこで、「魔理沙 学会」のキーワードで、検索をしてみた所、
検索ページのトップに、私と同じような取り組みをアップしているリンクがありました。
「いた、いた、どれどれ見てみよう」と、タップしてみると、私のページが出てきました。
「なんだ、オレかよ」
と思いながら、自然検索の1ページ目のトップに自分がヒットした事は、何となく少し嬉しかったです。それ以外に、似たようなページは見当たりません。
!!…という事は
日本の数ある学会の中で、ゆっくり魔理沙と霊夢を登場させてしまったのは、もしかしたら、私が最初なのか?と言う思いに至りました。
【ゆっくり魔理沙と霊夢を、社会学風の味付けで考察してみる】
YouTubeの動画サイトを見ると、様々なジャンルの「うP主」が、ゆっくりキャラで解説動画を上げています。最初の頃は、UFO系、料理解説、株取引、映画解説など、多くの分野で解説できる、凄い方がいるもんだな…と、思っていましたが、
解説動画を作るための、無料ツールが存在している事を知り、皆さん、それを使って、動画を作っている事を知り、合点がいきました。
ただ、ゆっくりキャラの利用規約をよく見ると、
●個人の使用に限る、
●個人であれば、利益化しても構わない
●商品化(Tシャツ、ペンケース)して、販売する事は認めない
●会社組織など、企業・団体の商用目的は認めない
などの但し書きが出てきます。そのような訳で、
私的な学会発表目的の活用は、商用でも企業でもないので、認められるわけです。
この事は非常に重要で、これだけ、ゆっくり魔理沙と霊夢が、ネット上でメジャーになっても、テレビ番組の解説動画に登場したり、企業CMに登場したりする事は出来ないのです。
なぜ、ゆっくりキャラは、企業ベースで商用活用が出来ないのか?
それは、多くの善意のクリエイターさん達が、作り上げた複数の二次創作で成り立っているからです。Wikiなどの情報から、その出自を遡ると、
● 東方プロジェクトのゲームキャラとして、「ZUNさん」が、霧雨魔理沙と博麗霊夢を生み出しました、この時は、まだ、「苗字」と「胴体」があります。
● その後、アスキーアート作家の「Dプ竹崎氏」が、こんな頭だけの絵を起こしました。この時に、「ゆっくりしていってね!!!」の文言が、初めて登場します。ビックリマークを3個連ねて表現するのが、正式です。
この、「ゆっくりしていってね!!!」と言う、キャッチコピーは、何とも秀悦です。
● このアスキーアートに色を付けたのが、イラストレーターの「まそ氏」です。だいぶ、私達が良く知る、キャラになってきました。
● 最終的に、音声読み上げソフトの「softalk」が合わさって、ゆっくりムービーメーカーと言う無料ソフトが公開されて、現在に至ります。
ここで、重要なのは、これらのクリエイターさん達が、一堂に会し、企画会議を経て、一からゆっくりキャラを作り上げた訳ではないのです。
全ては、各クリエーターさん達が、
「オレだったら、こうするのにな」
「こうした方が、もっと面白くなるんじゃね?」という思いが反映され、
「2次創作」「3次創作」と改変を経て、ゆっくりキャラは、出来上がりました。
そして、全てのクリエーターさんが、「権利を主張しなかった」のです。
経済アナリストは、
「日本からは、GAFAの様な企業はでてこない。嘆かわしい」と、揶揄しています。
「GAFA」(ガファ、ガーファ)とは、米国のIT(情報技術)関連企業大手4社の頭文字をとって名付けられた造語で、以下の4社から構成されています。
●Google:検索エンジンの運営
●Apple:iPhoneなどのデジタルデバイスの開発
●Facebook:交流サイト(SNS)
●Amazon:ネット通販サイトの
GAFAは、いわば、パチンコ玉を窮屈な箱に収め、3次元的に縦に積み上げて、がんじがらめの状態です。
そこにあるのは、「権利」と「利益」のオンパレードです。
でも、ゆっくり魔理沙と霊夢は違います。せっかくの丸い玉なら、
「もう、ばらまいちゃえ!何処へでも転がっていって良いからさ」
「お金なんかいらないから、好きに使ってもOKだよ」と、言ってくれているのです。
そのお陰で、YouTubeやニコニコ動画で、多くのジャンルの2000万件の解説動画が、世に出る事が出来ました。海外の解説動画を見回しても、まんじゅう頭のこんなキャラはどこにも存在しません。
我が国日本では、GAFAを生み出す事は出来なくても、ゆっくり魔理沙と霊夢を生み出す事は出来たのです。この、サブカルチャーは、充分誇って良いと思います。
今年の「日本口臭学会」は、バーチャル会場のオンデマンド配信ではなく、実際に会場まで足を運んで、登壇する形で、学会発表をしなければなりません。北海道で催されます。
ゆっくり魔理沙と霊夢の解説動画は、「mp4」などの動画ファイルなので、学会の会場では、プロジェクターで投影する事が出来ません。
何とか秘策を講じて、ステージ上でもゆっくりキャラを登場させたいと、画策している所です。