1型糖尿病の市場性(前編)

 

私自身の事ではないが、身近な人が、「Ⅰ型糖尿病」になった事を受けて、その市場性について考察しておきたいと思う。

 

ネットで調べてみると、自然検索で色々な情報が、どっちゃり出てきます。

しかしながら、有料の「リスティング広告」を出向している医療機関は皆無でした。

 

「もし、ここに検索トップに出てくる有料広告があったら、入れ食いだろうな…」

と考え、ネット上で市場性を調べてみました。

 

まず、世の中の全ての人が、「Ⅰ型糖尿病」と言うキーワードで、1カ月に何人(もしかしたら何回)の方が検索しているか?は、簡単に調べる事が出来ます。

 

グーグルのキーワードアドバイスツールで調べてみると、

 

 

折れ線グラフの情報から、1年間の動向を見ると、月間検索数は「5万件から10万件の間で」推移しています。

 

検索ボリュームとしては、充分な市場であることが伺えます。

 

そして、ここからが超重要な知見ですが、図の下段をよく見ると、この「1型糖尿病」と言うキーワードで、

 

「だれも広告を出稿していない」と言う点です。

 

なんと、1位入札単価は、「2円」です。

 

市場があるのに供給が無い状態です。

 

もし、遠隔で対応できる何かの商材を用意し、テレワークで患者さんと向き合える医師が、ここに広告を出せば、充分ビジネスとして成立すると思います。

 

実は、検索市場で、ヒトが行動する流れは、おおよその黄金律が存在します。

 

月間インプレッション数に対し

クリック率:5~10%

コンバージョン率:0.5~1%

成約率:10%前後の中に納まります。

 

つまり、1か月5万人の方が検索している市場であれば、1位に広告を表示しておけば、10%に当たる、5000人の方が広告をクリックして、その広告を見てくれた方の1%にあたる、50人の方が、何らかのアクションであるコンバージョンを申し込んでくる勘定になります。

 

最終的にこの50人の方に営業をかけて、真の成約に至る方が、ザックリと10%前後になり、5人の方が成約に流れます。

 

インターネットビジネスの素晴らしい所は、この計算式を逆算していけば、

商材の単価を幾らにすれば、ビジネスとして成立するか?が、おおよそシミュレーションできてしまう点です。

 

広告の課金は、サイトをクリックした時点で請求されます。

1型糖尿病の1回のクリック単価は、「2円」なので、

 

5000×2=10000円になります。

 

もし、5人の方が成約に流れるとしたら、商材の単価が2000円であれば、ピッタリかけた広告費と相殺される勘定です。

 

ただ実際には、そんな単純なものではなくて、関連キーワードを網羅するように、多くのキャンペーンを作り、広く網を張ります。

 

仮に、10個の関連キーワードを散りばめたと仮定すると、広告費は、

10000×5=50000円になり、1カ月にゲットした成約数5人で割ると、商材の単価は1万円に跳ね上がります。

 

この事から、商材の単価を3~5万円程度で提供できる、通販商材を開発すれば、充分ビジネスとして成立する事が分かります。

 

実際、遠隔診療を提供している「おまとめサイト」も存在し、その中では、アポイント管理、ネットを介した遠隔診療、クレジット決済などなど、全てを一括で管理できます。

 

最終的に、フロントエンドからバックエンド商材に切り替えて、継続して何かの商材を買い続ける構造に導けば、一度囲い込んだ顧客が支払うコストは、今度は「広告費0円」で、ビジネスが続いていく事を意味し、安定した利益に転じていきます。

 

この、需要があるのに供給がない市場は、思い起こせば15年前、私が参入した口臭の市場でも同様でした。あの時の興奮は、今も脳裏に刻まれています。

もし、私が内科医で、病気で悩んでいる方に、本当に役に立つ通販商材を開発し、遠隔で経過観察できるプラットフォームを活用し、商材の単価と広告費のバランスが整えば、今すぐ、「Ⅰ型糖尿病」に参入すれば、充分、商業ベースにつながると思っています。