広告が広告の役目をしなくなる近未来(後編)

 

今月のブログでは、検索需要があるのに、供給が無い市場について考察してみましたが、一方で、全く逆説的な意見になりますが、今度は「競争市場」になってしまった商材に関して、次にビジネスをどのように立て直すのか?について、後編として論じてみたいと考えます。

 

先日、娘とリビングで過ごしていると、スマホを見ながら、気になるアクションをしていました。

 

 

「何しているの?」と、スマホをのぞき込むと…

バナー広告や、リスティング広告を、サクサク飛ばして全く見ないのです。

 

「広告って、本当にウザい」

「1回も見た事ない」

 

と、若い人は感じているようです。

自分が、何かの情報を知りたくて検索した後に出てくる、

 

広告を全く見ようともしないのです。

 

例えば、「チーズケーキ」と言うワードで検索した場合、リスティング広告がトップに出てきて、

「創業20年、オーガニックチーズケーキ、全国通販」などの広告が出てきます。

次いで、下にスクロールをしていくと、自然検索の上位には、「美味しいチーズケーキの作り方」などのレシピが出てきます。

 

最初に検索する時点で、今すぐチーズケーキが欲しければ、リスティング広告をタップしますし、自宅で手作りケーキを作りたければ、自然検索からレシピを探す事になります。

 

娘に問いただした所、

「例え、チーズケーキが欲しくても、私は、絶対に広告は見ない!」と言う始末です。

 

この瞬間、私の脳みそは、凍り付きました。

 

「もはや、広告が、広告の役目をしていない!」

 

インターネットが普及して20年、スマホが、全国民に行き渡って5年、

本当に欲しい情報は、私が自力で見つける…と言う、検索スキルが、若い世代で格段に上達しているのです。

 

結局娘は、自然検索の3ページ目に出てきた情報を頼りに、自分が必要とする知見をゲットしていました。

 

せっかく魚がウジャウジャいる生け簀を見つけて、「広告費」と言う餌をつけて、釣り糸を垂らしても、魚が賢くなった影響で、容易に釣り針をパックと食い付いてくれない漁場に、いつの間にかなってしまったのです。

 

どうりで、ここ数年、いくら広告費をつぎ込んでも、つぎ込んでも、問い合わせてくる患者さんの流入が減った訳だな。と、思うに至りました。

 

インターネットビジネスに参入して15年、当初の10年間は、美味しい思いを検索市場から享受してきました。

 

最近の5年間は、直接競合、間接競合が増えたことで、広告費は高騰し、商材の単価が変わっていない以上、最初の獲得した顧客で、広告費がペイ出来なくなっているのです。

 

「広告費ゼロでも、もう一度、流入する仕組みを作らねばならない…」

 

1週間、思案しました。

色々考えた挙句、どうやら、こうすれば上手く行きそうだ…と言うビジネスモデルを構築しました。

 

ヒントは、

●有料広告は出さない

●検索している方にとって、本当に必要な情報だけを発信する

 

その他に、2点、追加事項もあるのですが、それは、確実に結果が出たら、このブログで公開します。今は、仮説の段階なので、ここまでです。

 

一つ言えることは、ここ2年間で、色々取り組んできたパーツにヒントがありました。

その時は、まさか、このA地点と、全くかけ離れたB地点が、結び合うとは思ってもいませんでした。

 

いつのまにか、目の前に材料はそろっていたのです。

 

現在、急ピッチで、ビジネスモデルを再構築しています。

 

常日頃、ダーウィンの金言である「環境の変化に適応した種だけが、生き残る」事を信条にしてきましたが、いつの間にか変わってしまった検索市場の環境の変化に、全く気付かずじまいでした。

 

広告に依存し過ぎたせいで、市場の変化に気づかなかったのです。

 

グーグル様には、広告費と言う、多額の献金をしてきました。

今度は、そのフィールドを間借りして、広告費ゼロで、貢ぎ物を取り返す番です。

老骨に鞭打って、今一度、ビジネスを立て直したいと考えています。