クチクラ層は、ヒトにも植物にも存在し、私達を保護している

 

歯ブラシストレッチを行うメリットには、さらに、お肌そのものの、バリア効果にも及んできます。

 

【皮脂膜に存在するクチクラ層】

椿の葉っぱを良く見たことがあるでしょうか?葉っぱの表面が、ツヤツヤ・テカテカして、しっとり潤い感のある表面をしています。

 

これは、葉の表面に「クチクラ層」と言う、保護膜が形成されているからです。

 

クチクラ層は、その他にも、リンゴの表面が、ワックスをかけたようにテカテカしていたり、巨峰の表面に粉が吹いたようにシットリした表面になったりしている事でもわかります。

 

実は、人の肌も、クチクラ層があるのです。椿の葉も、構造は全く同じです。

ヒトの肌は、皮脂膜の下に、表皮→真皮が形成されています。

一方、椿の葉は、表面のクチクラ層に続き、柵状組織、海綿状組織が形成されています。

 

冬場に花は咲く椿の葉は、冷気と紫外線による刺激や、雨・風によるダメージを保護するために、クチクラ層を作ってバリアの膜を張っています。

 

ヒトの肌も全く同じで、健康な肌であれば、常に皮脂が分泌され、クチクラ層の皮脂膜を形成してくれます。皮脂膜とは、皮脂と汗が混ざってできた膜で、肌のバリア機能です。赤ちゃんの肌が、もち肌なのは、皮脂膜が旺盛だからです。

 

この皮脂膜や角質、細胞間脂質が、水分の蒸発や外部からの異物の進入を防いでくれています。ただ、スマホの連続使用なので。皮脂膜のバリア機能が低下すると、潤い成分が蒸発しやすくなり、また、容易に外部から、異物の進入を招きやすくなり、お肌の炎症を起こしやすくなりします。

 

実は、お肌にクチクラ層の皮脂膜を作るのに必要なのは、皮脂とお肌の常在菌を保つために、1日1回は、しっかりと毛穴を開く事が重要になってきます。

 

美肌を保つには、就寝前の洗顔が重要だと言われます。その為に、抗菌剤入り石鹸や強い洗浄力のある洗浄剤を用いて、1日のお肌の汚れを洗い落とします。この時に、皮脂と皮膚常在菌まで奪われてしまいます。やがて、皮脂と常在菌が回復しない状態で、就寝してしまうと、角質をつなぎ止めるための、細胞間脂質が溶かされて、お肌の潤い成分が蒸発しやすくなったり、お顔の皮膚が、ガサガサして剥けてきたりしてきます。

 

加えて、洗顔後、乳液やクリームで、必要以上に顔を覆ってしまうと、自分自身の皮脂の分泌がしにくくなり、クチクラ層が再生しないと、皮膚常在菌は増えることができません。

 

夜寝る前に、化粧を落としの洗顔は必要です。その後、歯磨きをしますが、出来ましたら、同時に、歯ブラシストレッチをすることで、自分自身が持つ、皮脂膜を再生し、クチクラ層を形成させておく事が。スマホの連続使用によって疲れたお肌の潤いを回復する、最も自然な養生法なのです。

 

就寝前に、歯ブラシストレッチを行い、毛穴を、しっかり解放させて、クチクラ層を作ることが重要です。