まずは、この動画を見てみよう。
ニューヨークで活躍する、スタンドアップ・コメディアンの「RIOチャンネル」の動画です。
RIOさんは、単身、アメリカに乗り込み、独自に英会話を学び、マイク一本で、酒席に立ち、ニューヨーカーを爆笑の渦に巻き込んでいます。
ところで、私達は英語を学ぶときに、「どこで、分からなくなった」でしょうか?
私の場合は、間違いなく、「現在完了形」の授業です。
頭の中に、「?」が、何個も出始めた所で、続いて「関係代名詞」の授業が始まった所で、止めを刺されました。
RIOさんは、現在完了形の「本質」について、どの様な心情の時に、この構文を使うか?について、本当に分かりやすく解説しています。
例えば、あまり付き合いの無い、知人の生死が話題になった時、
「He died」(あいつは、死んだ)と言う意味合いで、自分にとって、完全に過去になっている時は、過去形でスッパリ切り捨てて終わります。
ところが、付き合いが深く、思い出がタップリ残っている親友の場合は、
「He died」とは言わずに
「He has died」(彼は、死んだしまったんだ)と言う言い回しになります。
つまり、この「has(have)」には、完全に過去になりきっていない、現在に至るまでの、友人への思い出や心情が、今に至るまで、ずっと引きずったままでいる事が盛り込まれています。
こんな重要な事を、なぜ、中学校の時に英語の先生は教えてくれなかったのだろう?
もしかしたら、授業の中で語られていたのかもしれませんが、少なくとも、私の頭の中には、記憶として刻み込まれることはありませんでした。
この事から、RIOさんは、「現在完了形」と言う言葉自体、適当ではなくて、しいて言うならば、
「過去現在形」の方がシックリくると解説しています。
人生60年生きてきて、ようやく英語のモヤモヤが晴れました。
【東洋医学の過ち】
実は、こうした過ちは、東洋医学でも散見されます。
例えば、ある学問を別の言語で要約する時に、最初に、名前を付ける場合、物凄く慎重に「言語化」する必要があると思います。
東洋医学も、カッコつけずに、
「気虚」は、元気がない
「補血」は、血液タップリ
「肝気うっ血」は、ストレス過多
で良いのではないでしょうか?私達は、漢字の文体を見れば、難しい表現でも、何となくその意味は予想が出来ますが、漢字圏ではない欧米人は、学問を学ぶ最初の段階で、混乱を抱く事になりがちです。
東洋医学の場合は、英語の現在完了形と同じ過ちを、逆の立場でしてしまっているのです。
ところで、RIO氏は、日本語におけるカタカナ表記の「―」の横棒も、英語をマスターするうえで、好ましくないと解説しています。
RIO氏は、演目のジョークの中で、映画の「JAWS」を引用する時に、「ジョーズ」と何回発音しても、ニューヨーカーには通じなかった…と、動画の中で解説しています。
そこで、スマホの翻訳機のマイクに向かって、氏は、何回も語り掛けて、どうやったら、「ジョーズ」と発音して、「JAWS」として分かってもらえるか?試行錯誤を繰り返します。
普通にジョーズと発音すると、スマホは、「ジョージア」と、認識してしまうのです。
何回かの試行錯誤を繰り返し、試しにスペルのまま、「ジァウズ」と発音すると、スマホも正しく認識し、ネイティブスピーカーにも通じた…と、解説しています。
このカタカナ表記の横棒表現が、日本語英語の元凶らしいです。
本当に、全てがすべて、どうして、RIOさんのように、英語の授業を教えてくれなかった…と言う思いで一杯です。