謎の集団との遭遇

 

横須賀へ再訪した際に、走水神社へ出向いれ、神様に出版の報告と、多くの皆様に届く事を祈願してきました。

 

 

走水神社(はしりみずじんじゃ)は、日本武尊(やまとたけるのみこと)と弟橘媛命(おとたちばなひめのみこと)を、御祭神としてお祀りする、由緒ある神社です。特に走水と言う言葉は、『古事記』や『日本書紀』にも記述されており、今日でも神話・伝説として語り継がれています。この自己犠牲や自然を敬う気持ちは、日本人の道徳観として伝承されて行きました。

 

さて、小高い山を登っていくと、そこには、3つの祠がありました。ここが、本尊のようです。後ろを見ると、眼下には横須賀港の海が広がります。

 

 

暫くカミさんとベンチに座って涼んでいると、山の奥の方から、30人位の黒装束の集団が下りてくるではないですか?こんな場所には、大勢の人がいる訳ない…と思っていた所から、突然現れた集団に腰を抜かすほどビックリしてしまいました。

 

ヒトは、あまりにも驚いて、脳が分析不能状態に陥ると、パニックになります。その光景を写真に残そう…などと言う思考は、どこかに吹っ飛んでいきます。ただ見守るだけです。

 

その、ザッザッっと闊歩する集団をよく見ると、紺色の制服である事が分かりました。年齢も20歳代である事が伺えます。ようやく頭が平静に戻ると、土地柄、自衛隊関係である事が予測出来ました。

ただ、山奥をよく見ても、建造物らしきものは見当たりません。

「まさか、山の中にある、秘密地下施設から来たのか?」など、思案していると、鳥居がある地面まで降りていき、祈祷を捧げています。

 

全員の祈願が終わると、再び、規律正しく山を登り、来た道を引き返していきました。その後、宮司さんに「あの集団は何なんですか?」と聞いてみたら、

 

「あれは、防衛大学の学生だよぉ」

 

と教えて頂きました。なんでも、山の頂上には、防衛大学の校舎があって、そこに行くまでは、山の外周の道路を伝って行かないといけないので、非常に遠回りになるので、近道として、山道を登っていく事が分かりました。

 

マップで調べてみると、なるほど、本来の青いルートはかなり遠回りである事が分かります。山道にはなりますが、赤矢印のルートであれば、かなりショートカット出来る訳です。

 

 

さらに、横須賀湾の中では、その防衛大学生が、掛け声とともに小舟をオールで漕ぐ実習をしています。右奥の建物が校舎のようで、立入禁止区域になっているようです。

 

 

有事の際は、日本を守るために働いてくれる方々です。私達の知らない所で、防衛を意識した学生がいる事に気づいた光景でした。