ヒョンデのレセプションに招待される

 

現代自動車(ヒュンダイ改め、ヒョンデ)は、電気自動車のioniq5と、水素自動車のNEXOを従えて、2022年に日本再進出してきました。

 

同じ電気自動車乗りとして、発表早々、原宿のショールームに出向いて、敵陣視察しました。

 

私は、どちらと言うと「良いものは良い」と、客観的に評価する方です。そこに、国や人に対する感情は存在しません。

 

既に、韓国は、液晶テレビ・スマートフォンなどの市場で、世界的シェアを確保しています。今、電気自動車でも、市場規模をドンドン拡大してきているので、日本もうかうかしてられません。

 

その際、ショールームに居た営業担当と、熱いEV論争をしたのが記憶に残っていたのかもしれませんが、Mさんとは、その後も、何回かメールでやり取りをしました。

 

そんなご縁もあってか、ioniq5のレセプションに招待されたのです。

席上、ioniq5スペシャルエディションと、もうすぐ追加される、高性能モデルの「N」、さらに、新しい商品展開予定の「ioniq6」と「コナ」が、披露されています。

 

コナは、お姿を完全にはオープンに出来ないので、ラッピング処理されており、細かいデザインは隠されています。(実は、韓国では既に発売されています)

 

 

いずれの車種も、立て付けがしっかりしていて、品質が高いです。

ヒョンデは、ヨーロッパのデザイナーを招き入れ、どこの国でも受け入れられそうな無国籍風のデザインでカッコいいです。

 

Ioniq5の出自は、以前発売されていた、ヒュンダイ・ポニーからインスパイアされています。ポニーは、かの有名な「ジュジャーロ」が、カーデザインを担当しました。

https://news.line.me/detail/oa-rp67903/6d6cf616ef9f

 

日本では、いずず「ピアッツァ」や、日産「マーチ」が、ジュジャーロデザインと言われています。いずれも、スッキリして、ゴチャゴチャした無駄なプレスラインが無く、キレイにまとめられています。

 

会場でioniq5を見てみると、なんと、運転席に「オットマン」が採用されています。充電する時に楽な姿勢をしてもらいたい…と言う配慮で、ボタン一つで、ソファのように背もたれは倒れ、足載せがせり出してきます。

 

試しに座ってみましたが、「ゼログラビティ」を体験できます。

 

 

本来、こうした細かいおもてなしは、日本のお家芸だったはずです。日本のEVと比較すると、あまり魅力を感じません。ぶっ飛んだガジェットをもっと見たい所です。

 

その他では、ホイールベース(前輪と後輪の距離)が、3mもあります。全長が4.6mなので、殆ど四隅にタイヤが配置されています。ホイールベース3mは、欧州車でも、一番上級モデルに該当する長さです。ただこうしたモデルは、前頂も5m以上なので、いかにioniq5の設計が斬新かが分かります。

 

これは、内燃機関を有した設計ではできない、EVの長所でもあります。ホイールベースが長ければ、高速道路での乗り心地は良くなります。半面、小回り性能は、若干落ちます。最小回転半径6mは、日本の道路では、取り回しに苦労するでしょう。

 

また、最初から都会の音、川の音、焚き火の音などが組み込んであり、走行中に流せば、気分も落ち着いてきます。心憎いばかりの装備です。

 

これに対し、我が国のEVは、バッテリーとモーターを積んで、そこそこ走ればいいんでしょ…という感じで、面白みが足りません。

 

中国のBYDと言うメーカーも、EVで参入してきました。

高をくくっていると、あっという間にゲームチェンジが始まってしまう、現在は、その直前に位置しているようで、不安でたまりません。日本車メーカーは、もっと頑張ってもらいたいです。