5月某日、大阪読売テレビに出張して、ニオイ刑事こと松林宏治さんとコラボして、『草彅剛のうさぎとかめ』と言う番組の収録に立ち会ってきました。
大阪ローカルの放送ですが、最近は「Tver」と言うオンデマンド配信で、見逃し番組視聴できるので、ローカル局以外のエリアでも見ることが出来ます。どんな仕上がりで放送されるか?興味津々です。
元SMAPの草彅剛さんが司会の番組です。
実は、ビジネスパートナーである松林さんとは、以前に一度コラボしたのですが、松林さんのパートは全カットされてしまったので、今回が初共演で登場予定です。(今度は、私の方がカットされそうで心配です)
番組の内容は…ニンニク臭に効きそうな食材は、なぁに?という企画です。
笑いの殿堂、大阪の地元ですから、芸人さんは沢山います。皆さん個性豊かな面々です。
実は、ニンニクは、「直後臭」と「翌日臭」が出てきます。
ワイン・りんご・コーヒー・ヨーグルト・ごぼう・汗をかくの中で、最も直後臭と、翌日臭を消してくれた食材は、どれだったでしょう?結果は、意外なものでした。
【ニンニク臭の作用機序】
ニンニクには、「アイリン」と言う成分があり、刻んだり擦り下ろしたりして、調理中に油分や酵素が結合すると「アリシン」と言う物質に変化します。
このアリシンは、食欲をそそるニオイで、心地よいと判断する臭いです。
ところが、アリシンは、口内に入ると、アミノ酸結合している部分を、口内の菌が食べて引っこ抜く事で、「脱アミノ反応」をします。
すると、硫黄臭の様な刺激臭に変化し、悪臭へと変化します。これが、「直後臭」です。
加えて、身体の中に摂取したニンニクの成分は、腸内に入ると、「アリチアミン」と言う成分に変化し、ビタミンBの吸収効率を促進します。それ自体の反応は、決して悪い物ではありません。
ビタミンBは、滋養強壮・身体に元気を与えるので、ニンニクは、健康にいいんだよ…と言う定説は、この働きによるものです。
ただ、このアリチアミンの言う物質は、野菜の生ごみ臭のような揮発性の高い刺激臭です。この物質が、腸管壁を透過し、肺でガス交換され、「翌日臭」として呼気に戻ってきます。一部、汗からも体臭として出てしまうので、「翌日臭」は、厄介な部分もあります。
事前に用意された、ワイン・りんご・コーヒー・ヨーグルト・ごぼう・汗をかくの中で、どれが「直後臭」と「翌日臭」に効果的か?に関しては、私なりに事前の予想がありました。
被検者の芸人さんは、1週間も前から、自宅で餃子を食べて、指定された食材を食べ続ける…と言うルーチンを繰り返したそうです。
被検者6名は、喫煙者だそうです。ロケ当日、喫煙所で、彼らだけのミーティングをした際、
「この実験、1週間も前からやる必要がある?」と、疑問点が話し合われたそうですが、番組企画をしたディレクターさんの鶴の一声で、決行されました。
結果は、ネタバレになってしまうので、ここでは言及しませんが、当初の予想に反して、意外なものでした。
それにしても、大阪の芸人さんのスピーチは、破壊的に面白いです。久しぶりに、大声をあげて、笑ってしまいました。コロナで自粛していた「うっ憤」を、一気に吐き出した気がします。
刑事も番組スタッフさんも、とても楽しい1日を送ることが出来ました。改めて、有難うございました。