スタバ・タンブラー部で、「エース」に昇格する

 

普段、このブログ作成でもお世話になっている、「スターバックスコーヒー」では、「タンブラー部」と言う取り組みが始まっています。

 

タンブラーでドリンクを買う毎に、1ポイント増えていき、段階的にステータスが上がっていきます。ランクが上がったからと言って、何かを貰える訳でもないですが、あと少しでランクアップとなると、少しだけモチベーションがアップします。

 

 

年の瀬の某日、ランクが「エース」に昇格しました。

次のランクアップは、50ポイント必要なので、1か月8回スタバに行くとして、また半年先のイベントになります。

 

こうしたタンブラーやリユースカップの導入で、全国約1500店舗の調査で、年間100トンの廃棄物削減を見込んでいます。マイボトル・マイタンブラーを持ち込めば、1回20円の値引きを受けられます。毎年、約600万杯が節約されています。

 

スタバでは、その他にもコーヒーの「豆かす」もリサイクルしています。おおよそ、1日に1店舗で約15kgが排出されているので、全国全店舗で考えると、膨大な量の豆かすが出ています。

この豆かすも廃棄されずに、乳牛の飼料、抹茶栽培の肥料、店内の食事トレーなどに再活用されています。

 

実は、この地球環境へ配慮する…という試みは、スタバだけではありません。私が専門とする、生薬学、漢方処方でも、徐々に始まっています。

 

【代替生薬の試み】

漢方薬の中には、絶滅危惧種を使ったものがあります。日本の税関で、ワシントン条約違反で輸入禁止となった品目の内、実に、約4分の1強が、薬品類です。その殆どの輸入先は、中国です。

ワシントン条約附属書Ⅱに掲載されている絶滅危惧種として、22種類の動植物種がリストアップされています。

https://www.jwcs.org/data/tm_table_comp.pdf

 

NHK大河ドラマ、「どうする家康」の主人公である徳川家康は、漢方薬にも精通し、東西の珍品・貴重な食材を集め、健康を養生していたと伝わっています。その遺品の中に、

「烏犀円」という薬壺がありました。

国立衛生試験所の薬物鑑定をしたところ、本物であること確認されました。烏犀(うさい)とは、クロサイの角のことです。

 

 

サイの角(犀角)は、ワシントン条約に加盟した1980年から、日本では輸入が禁止されています。この事を受けて、日本の製薬会社では、サイガの角(羚羊角)を代用品にしました。

 

ただ、このサイガの角も、近年輸出入が出来なくなったので、さらなる代替を見つけなければなりません。密猟が絶えない地盤があります。

 

先月のブログでも解説した、クマの胆嚢は熊の胆(くまのい)は、熊胆(ゆうたん)と呼ばれ、生薬では、超貴重品です。その後の研究で、主成分が特定され、「ウルソデオキシコール酸 」と特定されました。その後、化学合成に成功し、生薬に活用されています。

 

研究により、絶滅危惧種を使わずに、化学合成で伝統薬を生み出すことが可能になりました。