「まちエネ」電気使用の運用が始まる

 

電力の自由化に伴い、多くの民間の電力会社が、新ビジネスを立ち上げています。各社、独自のブランディングを打ち出し、オリジナリティのある商材を提案しています。

 

その中で、我が家は、入居以来契約していた「東京電力」の契約を打ち切り、「まちエネ」という電力会社に切り替えました。以前のブログでもご案内したように、深夜1~5時まで、電気自動車に充電した電力は、無料になります。

 

ただし、ここには「からくり」が存在しています。

 

実は、基本料金の他に、「みなし電力」を請求されてしまう点です。

「みなし電力」とは、レストランの食事の中で、「ドリンクバー」の料金のようなものです。深夜1~5時の間に無料で電力を使うのであれば、

 

「これだけの料金は、先払いで、事前にいただきますよ」

 

というものです。

 

ドリンクバーも、コーヒー1杯では、元が取れません。せめて、コーヒー・紅茶・コーラ・ウーロン茶くらい飲めば、ドリンクバーの設定料金を上回り、お得感が出てきます。

 

 

まちエネも全く同じです。

我が家は、V2H対応の電気自動車を所有しています。深夜無料充電でゲットした電力を、次の日に吐き出して、日常の電力は、電気自動車のバッテリーから充当しています。その、実績が、下図です。

 

 

御覧のように、深夜1~5時の間だけ、電気使用量の棒グラフが立ち上がり、日中の使用量は、殆ど出ていません。

 

V2Hは、ロスを生じるので、節約効果は割に合わない…という声をよく聞きます。

電線を通じて流れてくる電気は、「交流」です。電気自動車のバッテリーは、「直流」で保存しています。と言うことは、交流から直流にチャージする時に、変換をする必要があります。

ここで、15%程度、ロスを生じます。

 

さらに、電気自動車のバッテリーから、家庭用に吐き出す時に、再び直流から交流に変換する必要が生じ、ここでも15%ロスが生じます。

 

実際にV2Hを導入した全体の感じでは、ざっくりと30%程度のロスが生じている感じです。

 

まちエネ契約の際に、重要事項説明書を確認し、電話問い合わせで、

「この運用の仕方は、問題ないですか?」と、

オペレーターさんにも確認したのですが、

 

「問題ないです。当社としては、正しく電気自動車に電力を流し込んで頂ければ、適切な使用の範囲です。充電した後、走って使おうが、V2Hで使おうが、制限を設けていません」

 

という回答でした。

 

電気自動車に係わって、10年、現時点で、この使い方が、「最適解」だと考えています。