普段臨床をしていると、同じような年齢の方から、
「健康の維持増進のために、普段から飲んだ方が良い漢方薬って、何かありますか?」
と聞かれる事が多いので、私が15年以上服用している漢方薬を、紹介してみます。
ウチダ和漢の「二号方」と言う漢方薬です。
中年以降になったら、殆ど全ての人に飲んでも良いような、「長寿の漢方」と言っても差し支えない「名処方」と思っています。
川きゅう(センキュウ)・芍薬(シャクヤク)・紅花(コウカ):各2.25g
木香(モッコウ)・香附子(コウブシ):各1.125g
丹参(タンジン):4.5g
が配合されています。
【処方解説】
二号方は、高齢になるに従い、若干血圧が高めになって、メタボが気になる方に最適です。また、普段から動悸や息切れ、不整脈が出やすい方にも向いています。
総じて、中年以降で高血圧が気になり、頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸の改善に用いられます。
東洋医学では、日常生活で、ドロドロ血に傾いた体質を「お血」と言います。
お血の「お」は、やまいだれに「於」と書きます。
特に、運動不足、暴飲暴食、過剰なストレスなどで、健康数値の、中性脂肪やコレステロールが高い方は、血液もネバネバしてきて、粘張性が上がっていきます。最終的に、全身の血液がドロドロになって、血管、心臓、脳に負担がかかっていきます。
結果的に、お血体質になると、全身に酸素や栄養分が、抹消の臓器に行きわたらなくなるので、細胞組織の新陳代謝の低下、内臓や脳の働きが鈍り、全身の様々な部分に影響が及んできます。
それが例えば、循環器系に症状が出ると、動悸、不整脈が出て、進行すると、胸が苦しくなるなどの「狭心痛」が出てきます。
また、運動器に影響が及ぶと、肩こり、関節痛、筋肉痛、頭痛が出てきます。
その変化の予兆は、顔色がドス黒く変化し、歯茎や唇、つめの甘皮、目の下のクマなどが、紫色に変色し、皮膚に艶が無くなり、シミ、そばかす、青アザができやくなる所で確認できます。
また、脳の血流が阻害されるので、思考力の低下、健忘、激情、情緒不安定、ふらつき、転倒など起きてきます。この「お血」を、サラサラ血にする作用を、漢方では、「活血化お」(かっけつかお)と言います。
二号方は、もう15年以上、服用をしています。お陰で、血圧も安定しており、125/80くらいを上下しているので、「年相応」と言う事で、上手く養生できています。
【いつも使っている歯ブラシ】
こちらに関しては、万人にはおススメできないですが、もう、40年以上愛用しています。
「DENT PD」の「EH」仕様です。EHは、エキストラ・ハードを意味します。
デザインは、何の小細工も無い、ストレートネックですが、毛羽の固さによって、植毛の仕様が異なります。
「EH」は、隙間の空いた「2列植毛」です。
使ってみると分かりますが、初めて使う方は、ゴシゴシ磨いた時に、「イタタ、何これ!」と言うくらい、毛羽が固いです。しかも、毛先は、丸めた仕様ではなくて、「段切りタイプ」です。よく見ると、ノコギリのように、ギザギザです。
ただ、しばらく使っていると、その硬さにも慣れてきます。もし、EHを使って、歯肉から出血するようでしたら、ブヨブヨした「浮腫」を疑った方が良いかもしれません。
この歯ブラシ使い方には、チョットしたコツがあります。
大きくスライドさせると、歯肉にダメージが及ぶので、おおよそ2cmの間隔で、小刻みに振幅させると、歯がツルツルになるばかりか、夜まで歯垢が付きません。
本当におススメですが、最初は、一つ下の「H」(ハードモデル)から慣らしていくと良いと思います。