「孤独力」で生きて行く

 

最近、仕事中に医院でBGM代わりに流している、FM放送で、「山崎怜奈の誰かに話したかった事」(通称:ダレはな)を聞く機会が多く、パーソナリティの山崎怜奈さんの出自に興味を持ちました。

 

乃木坂46出身で、現在は脱退し、タレントとして活躍しています。

 

単なるアイドルではなく、勉学も両立され、慶応大学を卒業しました。グループでは、センターを取る事は無く、超メジャーにはなれませんでした。プロデューサーの秋元さんからも、

「グループの中でも、輪に入る事は無く、一歩、引いた立ち位置だったよね」と指摘される通り、「孤独力」を大事にする方でした。

 

「この娘、何となくオレと似ている」と言うのが第一印象でした。

 

普段の生活の中で、懇親会・パーティーなどに参加するのは苦手です。絶対、「パリピ」にはなれません。友人関係も出来るだけ避けてきました。人と接することは「たまに」にだからこそ、丁寧に慎重に交流できるのではないか?と思っています。

ただ、一般常識では、世間的に「孤独」は、ネガティブな印象があります。

 

彼女曰く、「孤独とは、自己完結できるという強み」と解説しています。

 

実は、口臭治療にも、「孤独力」が求められます。

何故でしょうか?

 

それは、口臭で悩んでいる方は、世間から離れ、「孤独」と戦っているからです。

治療する側も、その孤独感に寄り添う姿勢が重要だと考えています。

 

【孤独力を生かした診療】

口臭が専門になった15年前、

「ドリルを捨てた歯科医師」を目指しました。

 

口臭治療に歯を削るドリルは必要ありません。1回目の意識改革です。

 

ただ、当時は、受付嬢・歯科衛生士・歯科助手などの従業員を雇い、手広く院内経営をしてきました。

ただ職場の中で、人と交わるのが苦手で、気の強い従業員の場合、コミュニケーション不足も露呈し、医院内の人間関係にもストレスを感じていました。

また、医院外にも、ネットコンサルの外部社員:2名、結果報告書作成を委託しているSOHO社員:1名など、在宅社員を雇っていました。

 

そして、コロナを境に、2回目の意識改革を迫られ、

「もし、これらの従業員を全員カットし、一人ビジネスで、生きていく事は可能か?」と、仮説を立て、シミュレーションしてみました。

 

電卓を片手に、そろばん勘定を立てて、損益分岐点を探し出すのです。

こうした衝動にかられた時の動きは速いです。

一人ひとり、円満退社をしてもらい、現在、私は「孤独力医院」を経営する事になりました。

 

孤独力医院のメリットは幾つかあります。

 

●従業員のご機嫌を取るための人付き合いから解放される

●言われなき、○○ハラの訴えを回避できる

●自分のやりたい時間に、自由に仕事を振り分けることが出来る

●口臭で悩む患者さんと、ネットを通じて個人で向き合える

●大病を患った時に、店仕舞いしやすい

●固定費がかからなくなるので、経営が安定する

 

などが上げられます。

もう、後戻りはできません。退路を断って、晴れやかな気分で、残りの臨床家生活を満喫したいと考えています。